ホーム | 日系社会ニュース | 小桜舞子さん=ブラジル初公演を大盛況で飾る=懐かしの歌謡曲で郷愁誘う=優雅な舞で1300人を魅了

小桜舞子さん=ブラジル初公演を大盛況で飾る=懐かしの歌謡曲で郷愁誘う=優雅な舞で1300人を魅了

得意の日本舞踊で優雅に舞う小桜さん

得意の日本舞踊で優雅に舞う小桜さん

 「リオ五輪で感動と夢を与えてくれたブラジルでコンサートできるなんて、まるで夢のよう。皆さんにお会いできて感激で胸がいっぱいです」―。小桜舞子さん=テイチクエンタテイメント所属=は26日、故・島倉千代子の形見分けの帯を締め、ブラジル初公演を大盛況で終えた。二階席まで満員となった文協大講堂の観客およそ1300人は、可憐な舞と美しい歌声に酔いしれ、公演後は握手やサインを求め長蛇の列をなした。

客席を廻る小桜さんと手を取り喜ぶ観客

客席を廻る小桜さんと手を取り喜ぶ観客

 「島倉さんを連れて着ました」。〝雲の上の存在〟と仰ぐ島倉千代子からもらった帯を身につけた小桜さんがそう語ると、会場からは拍手喝采が送られた。「個人的にとてもかわいがってもらった」と数々の秘話を披露して会場を盛り上げ、名曲を次々に歌い上げた。
 小桜さんは「ブラジルで公演した歌手は日本で大成功するという噂がある。なので、今日は一番高価な着物を身につけてきました」と言うなり、すぐに客席に下りて廻りながら曲を披露。その間、握手や抱擁を求める観客で人だかりとなった。
 同じレコード会社の後輩・伯人演歌歌手エドアルドさんとの逸話も披露。「『拍手だけではすまない』と聞いていたけれど、ハグ(抱擁)にチューに本当にその通りでした」と愛嬌を見せると、観客はぐっと心を掴まれ、会場にはどっと笑いの渦につつまれた。
 美空ひばりの名曲や、秋田県で15週連続でCD、カセット販売売上げ1位を獲得したデビュー曲「恋する城下町」などオリジナル曲を披露。清らかに好きな人と添い遂げたいという女心を重ねた新曲「浮世草」を優美に歌い上げ、観客と一体になって盛り上げた。
 最後は「ふるさと」の全員合唱で締めくくり、観客が名残惜しむなか、初舞台を大盛況で終えた。公演を最前列で観ていた永山悦子(67、沖縄県)さんは、「優しい歌声でとってもよい気持ち。大ファンになりました」と興奮気味に語り、指笛を吹いて会場を盛り上げていた竹本忠司(67、大阪府)は「歌は上手。茶目っ気もあって可愛らしい」と太鼓判を押した。
 公演を終えた小桜さんは「まさかこんなに盛り上がってくれるとは。そのままの自分をお届けした方が思いは伝わると思い、それに対して温かく迎えてくださった。皆さんのお陰」と感激した様子。また、「移民の歴史はあまり認知されていない」とも語り、「こんなにも心豊かで温かい国であることを、日本に持ち帰ってしっかりと伝えたい」と目を輝かせ、伯国での今後の公演に期待を膨らませた。
 今公演はスターパック社提供、浜プロダクションズ&イベンツ(浜田タツオ社長)主催。浜田社長が動画サイトで小桜さんの歌声に魅了され、フェイスブックで連絡を取ったことから実現した企画だという。

□関連コラム□大耳小耳

 ブラジル初公演を行った小桜舞子さんが語った昭和の大演歌歌手・島倉千代子との『秘話』とは。何でもラジオの公開番組で、本人を目の前にして彼女の曲「からたち日記」を歌ったのが初めての出会いだった。収録を終えた後、島倉さんに「ちょっと」と呼ばれ、おそるおそる寄ると、「『歌っていた当時を思い出して、胸がじんとした。ありがとう』と思いがけないお礼を、雲の上の人から言われた」と懐かしみ、ほっとして涙が止まらなかったとか。歌の合間に披露されるそんな逸話が面白く、会場は笑いに包まれた。公演後は「来年も来てね」という声が相次ぎ、本人も「近いうちに是非戻ってきたい」とのこと。移民110周年に実現する?

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