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花嫁ら乗せたヘリ墜落=花婿待つ会場到着直前に

 大サンパウロ市圏南東部のサンロウレンソ・ダ・セーラ市で4日午後、結婚式に向かう花嫁らが搭乗したヘリコプターが墜落し、花嫁ら計4人が死亡する事故が起きたと5日付現地紙やサイトが報じた。
 花嫁はヘリコプターで結婚式場に現れ、花婿や招待客を驚かせる事を夢見ており、午後4時からの式に間に合うようヘリに乗り込んだが、式場からわずか2キロの雑木林に墜落した。事故機には花嫁とその兄弟、妊娠6カ月のカメラマンが乗っており、操縦士を含む4人は全員即死だった。
 会場のシッチオ・レカント・ベイジャ・フロールでは300人の招待客や花婿が今か今かと花嫁到着を待っていたが、時間を過ぎても一向に来ないため、農園主が警察などに電話をかけた。
 それと並行し、全体の責任を負っていたビュッフェの主人がヘリ会社に電話をかけたところ、会社側は当初、「ヘリはもうそちらに着いているはず」と答えたが、その後に「ヘリが墜落し、搭乗者は全員死亡」との電話連絡を入れてきた。
 ビュッフェの主人は司式者の牧師を呼んで事情を伝え、二人で花婿に事故の事を伝えた。喜びの日が悲しみの日に変わった事を知った花婿や招待客らはなす術もなく、一様にショック状態に陥ったという。
 事故当時、現場付近は霧が立ち込めていたが、事故機は定期点検なども規定通り行われており、民間航空監督庁が事故原因の調査などを行う。

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