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 伊藤園新俳句大賞実行委員会主催『第28回 お~いお茶新俳句大賞』の作品募集が開始されている。小・中・高校生、一般A(40歳未満)、一般B(40歳以上)及び、英語俳句の6部門。季語や定型にこだわることなく、字余りであっても可能。南米初のリオ五輪開催や大統領罷免など、数々の印象的な出来事があった今年。感じたことや思ったことを俳句で表現してみては。締切りは来年の1月27(金)必着。文協で応募用紙を配布中。問合せは文協事務所(11・3208・1755)まで。
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 俳誌『朝蔭』445号が11月に発行された。<蕎麦の花テレビで見れば里恋し>(山上セツ)は、NHKの映像から故郷が思い出され切なく感じた様子を詠んだものか。<ブラジルの名を上げ果てしリオ五輪>(原はる江)は無事に終わった今年最大の行事を喜んだもの。<山笑ふ乞食に辞儀する律義者>(溝口かおる)も興味深い光景だ。<目に慣れし短きサイア春の風>(中馬淳一)からはミニスカートが増えて急に春めいてきた街中の春が伺える。<異人尼仏法涼しく語りくれ>(梶本つるえ)にあるような非日系の尼さんから法話を聞く機会が日常的にあるのは、ブラジルならではか。

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