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浄土宗総監に初の南米出身者=佐々木良法さん、父を引き継ぎ

来社した護持会の木原会長、佐々木新総監

来社した護持会の木原会長、佐々木新総監

 浄土宗南米開教区の開教総監、佐々木良法さん(52、二世)が18日、就任あいさつのため来社した。同宗では南米出身の開教総監は初。昨年5月1日から務めている良法さんが、就任までの経緯や布教への意気込みを語った。
 前総監、佐々木陽明さんの長男にあたる。聖市出身で、サンパウロ州立大学文学部、米国マサチューセッツ州立大学教育学部大学院で学び、1993年12月に浄土宗の僧籍を登録、度蝶を得た。
 その後、佛教大学仏教学専攻科を終え同大大学院修士課程を修了。97年にマリンガ日伯寺主任となった。昨年9月には南米浄土宗教団の理事長に就任、また今年1月にブラジル仏教連合会の理事となった。
 高齢となった前総監の代行を7年間していたという良法さん。改めて総監に就任し、「今は変化の時代。曲がり角に差し掛かっていて、今まで真っ直ぐ走ってきたタイヤやスピード、方向をどう操作して、曲がりきるか」と、これからの仏教のあり方について語った。
 伯国日系社会において、「法要は先祖を大事にする宗教的行動とされている」と話し、「家族をまとめ、親との教えを大事にするのは良いこと、今伯国ではこの倫理観が求められている。『日本に行かなくてもここにある』ということを多くの人に目覚めさせ、彼らの人生観に仏教を影響させることが出来れば」と語った。
 また、陽明さんが40年以上に渡り同役職を務めたことに触れ「大きな節目であり、重圧と期待もある。当地に合わせた布教、共存の仕方を探りたい」と、引き締まった表情で意気込んだ。


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 巧みな日本語で語る佐々木良法新総監(二世)は「伯国での共存の仕方」として、「例えば浄土宗は念仏を唱えることが大事で、瞑想はあまりやらない。しかし仏教に瞑想を求める伯人も多く存在し、浄土宗も伯国化していく中で『念仏が主ですが瞑想というのもありますよ』と対応していくことは可能」と考えている。教義は絶対に譲らないが、土地柄に合わせて選択肢や活動も少しずつ広げる。柔軟な対応で伯国での普及も進めれば―ということのよう。新総監の手腕に期待大か。

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