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最新技術活用の芸術観に注目=ロスJHの名和晃平さん

作品の説明をする名和さん(総領事館提供)

作品の説明をする名和さん(総領事館提供)

 在聖総領事館(中前隆博総領事)が7日夜、サンパウロ市のSESCヴィラ・マリアーナで日本人現代美術家の名和晃平さん(41、大阪府)の講演会を開催した。これまで携わった企画や、最新技術を駆使した芸術作品について語った。
 米ロサンゼルスのジャパン・ハウス(JH)建築にも関わる同氏。舞台後ろのスクリーンに作品や制作中の風景を映し、国際美術展「あいちトリエンナーレ」など、2011年以降に関わった8つの企画について紹介した。
 これまで発表した作品として、特殊加工した泡を活用し雲を再現した空間芸術や、人間の実寸をコンピュータで読み取り設計した彫刻などがある。
 最新技術を駆使しながら制作を続ける同氏は、「21世紀は芸術家の敏感な感性を利用して、それぞれの世界観そのものを表現するべき。そのために現代技術に触れ、芸術家が率先して新しい表現を行なうことで一般の人々にも伝わる」と、現代芸術家としての活動意義を語った。

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