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東西南北

 監督交代が激しいのはブラジルサッカー界の常だが、全国選手権開幕からわずか2試合を消化した時点で、既に2チームの監督が交代した。開幕2連敗のアトレチコ・パラナエンセのアウトゥオリ監督と、1分1敗のネイ・フランコ監督だ。ネイ・フランコ氏は、並行して行われたコパ・ノルデスチで優勝を逃した直後に解任された。アウトゥオリ氏の後任は、パルメイラスを全国選手権開幕前に解雇されたエドゥアルド・バチスタ氏。ブラジルはクビになり易い反面、他のチームもすぐ監督が変わるので順番が回って来やすく、メリーゴーランドのようだ。
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 前日、ロドリゴ・ロッシャ・ロウレス容疑者(下議停職中)が22日、賄賂50万レアルの現金入りトランクを連警に提出したが、警察が数えてみたら46万5千レアルしか入っていなかったと本欄で報じた。もとから46万5千レアルしか入っていなかったのだとしたら…(ロウレスがハメられたことになる)とも記したが、何のことはなく、ロウレスは3万5千レアルの振込み証書を裁判所に提出し、返却した。なぜ一度に全額返さなかったのだろうか。
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 サンパウロ市セントロの麻薬汚染地帯クラコランジアでは、21日の一掃作戦後も、常用者達が住んでいた建物の取り壊し作業で3人が負傷する事件が起き、居住者がいるままの建物の取り壊しが禁じられた。一掃作戦は州政府と市役所の共同作業だが、当局のやり方を強く批判したサンパウロ市人権局長が24日夜、辞表を提出したため、25日には関係調整局のミルトン・フラヴィオ局長が兼任する事に決まった。クラコランジアの一掃作戦は一部判事も強く批判している。

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