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東西南北

 6日付アゴラ紙によると、サンパウロ市の公共の医療機関では、2016年6月から今年6月にかけての1年間で、511人もの医師が減った。この現象は今にはじまったことではなく、ハダジ市長のころから顕著で、2013年1月には6353人いた医師が16年12年は5060人と、4年間で1293人も減っていた。ドリア市長になってからも、半年間で252人が辞めている。辞めた医師の内訳を見てみると、小児科医が135人で一番多く、続いて内科医、産婦人科医が多いという。また、この1年で保健プランをやめた市民も51万4953人いたとか。市による建て直しは急務だ。
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 5日付アゴラ紙によると、サンパウロ州内の高所得者の家に家政婦や乳母として斡旋されたフィリピン人らが奴隷労働を強いられたと訴え、労働検察局が調査に乗り出した。ある労働者は、長時間労働なのに食事もほとんど支給されず、犬の餌よりも支給量が少なかったと証言した。労働検察局は家庭内労働者を派遣する企業130社を監査中で、奴隷労働の例は複数報告されている。斡旋業者はアジアで労働者をリクルートしているようだが、こんな悪評を国外にばらまいてほしくはない。
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 サンパウロ州ヴィニェードにある州内きっての巨大遊園地ホピ・ハリが5日、3カ月ぶりに再オープンした。財政危機が理由での一時閉園からの復帰で、現時点では1日4千人限定での再開だが、入場チケットである「150レアルで全ての乗り物乗り放題」は全て売り切れとか。サンパウロ州は遊園地がきわめて少ないので、なんとか期待したいところ。

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