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■ひとマチ点描■路上生活55年のおしゃれ好き

煙草も嗜むミヤギさん

煙草も嗜むミヤギさん

 記者をしていると日系の社会的成功者と話す機会はよくあるが、その逆はマレだ。たとえば路上生活者の日系人には会ったことがない。「これはおかしい」と考えていたが、たまたま出会えた。「サンパウロ市の路上に住んで約55年」という通称「ミヤギさん」(71、二世)だ。
 ミヤギさんは、路上生活者の割にはお洒落好き。一度目に会ったときは花柄のピンクのセーターに黄緑の柄のパンツ、足元は青い皮のサンダルという派手な格好をしていた。二度目は7月末の土曜日、写真の通り大きめのサイズのミッキーマウスの黒パーカーに灰色のズボン、黒のサンダルだった。
 三度目は暖かい日だったからか、シャツに半ズボンという爽やかな格好だった。「教会のフリーマーケットなど服を購入している」という。
 ミヤギさんはポ語、簡単な日語を話し、挨拶程度の英語も! 路上で生活する以前は会社に勤めていたが「嫌気がさして辞めた」そう。理由は教えてくれなかったが、「人間も仕事も雇い主も大嫌いだ」とだけ言い残し、雑踏の中に消えていった。(雪)

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