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U17サッカーW杯=ブラジルが難敵スペイン撃破=怪童ヴィニシウス不出場も

 7日、インドで開催中のサッカーのU17W杯のグループ・リーグ初戦でブラジル代表(セレソン)は強敵スペインを2―1で破り、初戦を飾った。
 南米予選を圧倒的な強さで勝ち進み、優勝候補の一角にも数えられるセレソンだが、大会の直前にひとつの悪いニュースがあった。それは、所属先のフラメンゴが全国選手権1部の試合出場を優先してほしいと要請したため、国際的にも注目されているエース、ヴィニシウス・ジュニオールが、せっかく召集されたのに、出場できなくなったことだ。
 それに加え、セレソンが所属するグループD組は、欧州予選1位のスペインに、過去同大会4度優勝のナイジェリアと、強豪がひしめきあってもいる。さらに、初戦の相手は、メンバーにバルセロナやレアル・マドリッドの下部組織のメンバーが並ぶスペインだった。
 セレソンは開始5分に、サイドバックのウェズレイのオウン・ゴールで早々に先制を許した。
 だが、その直後からセレソンは果敢にスペインのゴールにシュート攻勢をかけ、前半25分には、ゴール前のこぼれ玉を南米予選やフラメンゴの下部でもヴィニシウスの相棒役を務めるリンコンが決め、同点に追いついた。
 さらに、前半ロスタイム、ヴァスコ・ダ・ガマで右ウイングのレギュラーを獲得しているパウリーニョが、マリオ・アントニオからの相手ペナルティ・エリアへのスルーパスに追いついてシュートを決め、逆転に成功した。
 スペインは後半に猛攻をしかけるが、キーパーのブラゾンの再三の好守もあり、失点を許さず、2―1で逃げ切った。
 将来のスター候補が並ぶスペイン代表に勝ったことは、この大会のみならず、将来的に見ても価値のあるものだった。
 セレソンの次戦は10日の対北朝鮮戦だ。(7日付ガゼッタエスポルテ・サイトなどより)

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