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《ブラジル》中国が医療分野でも進出=サンパウロ市にラテンアメリカ初の病院を建設

聖州政庁での協議の様子(Diogo Moreira/A2img)

聖州政庁での協議の様子(Diogo Moreira/A2img)

 建設事業、電力、農業など、幅広い分野で投資を行い、ブラジルへの進出著しい中国が、医療でも国を挙げた投資を行おうとしている事が明らかになった。
 10月30日付のサンパウロ州政府公式サイトによると、ジェラウド・アウキミン知事は同日、中国政府が派遣した医療関係者を州政庁に迎え、サンパウロ州政府と中国政府との間の医療分野での協力と、ラテンアメリカ初の中国病院をサンパウロ市に建設するプロジェクトについて、具体的に協議した。
 両政府間の協議開催を働きかけたブラジル中国商工会議所によると、サンパウロ市に建設される病院は、ポルトガル語と中国語で、ブラジル人と中国人の双方に対応する予定だという。
 サンパウロ州政府外交担当官のアナ・パウラ・ファヴァ氏によると、この病院は東洋医学と西洋医学を統合し、予防医学と治療の両面に力を注ぐという。病床数は集中治療室50床を含む250床で、ショッピング用エリアや文化スペース、公園も併設する予定だ。アウキミン知事は常に、サンパウロ州での諸事業に中国の参加を呼びかけてきたが、今回はそれが医学の分野にも及ぶ事になった。
 商工会議所の声明によれば、中国伝来の医療では薬草などを使った特許が10万件以上あり、新薬開発や市場開拓の可能性は非常に大きい。最近は化学的に作られた薬品より、より自然な医薬品を好む傾向があり、近代医学の中で中国医学の存在感が増していると結論付けた。
 今回の会談にはサンパウロ州保健局のダヴィド・ウイピ局長も同席したが、サンパウロ州政府と中国政府関係者の会談は、昨年8月にサンパウロに来た劉延東副主席以来、11回目だ。9月には都市近郊電車(CPTM)13号線用の列車製造に関する入札で、ブラジルのテモインサと中国の中国中車(CRRC)からなるコンソーシアムが落札している。
 2007年以降に両政府間で結ばれた合意は、環境や農業、スポーツを中心に8件。サンパウロ州は中国にとり、ラ米一の商業や投資の相手で、30万人の中国人が住んでいる。
 また、今年1、2月に中国企業がパライバ盆地の企業から輸入した工業製品の額は北米への輸出額を10億レアルも上回った。同地区の工業製品輸出額が短期間でこれほど伸びた国は、中国だけだ。

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