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《サンパウロ市交通調査》車移動の時間が16%減=公共交通網の発達が一因

サンパウロ市は近年、地下鉄網の整備が進んでいる(Alexandre Carvalho/A2img)

サンパウロ市は近年、地下鉄網の整備が進んでいる(Alexandre Carvalho/A2img)

 サンパウロ州メトロポリタン公社(Metro)が毎年行っている交通調査によると、2017年にサンパウロ市大都市圏の住民が車で通勤、通学する際に費やした時間は1回平均26分だったと、12日付現地各紙が報じた。
 この数値は、31分だった2007年と比較して16%短くなった。都市交通の専門家は、この理由として、鉄道網の発達、バス専用レーンの整備、Uberなどの配車アプリの登場などを指摘している。
 バス、地下鉄、CPTMの公共交通機関による移動時間は、07年の67分から60分に10・4%短縮した。また、「歩いて通勤・通学」と答えた人が歩く時間も、16分から12分へと25%短縮した。自転車での所要時間も26分が23分に短縮している。
 サンパウロ市の地下鉄網は07年から17年の間に著しく充実したし、CPTMも車両数を増やし、運行頻度を高めた。また、道路の混雑状況を知らせるアプリも開発され、多くのドライバーに、渋滞を避けて走行できるという恩恵をもたらした。
 交通工学部門のクラウジオ・バルビエリ教授は、「職場の近くに住めば通勤時間も減る」と考える「住居接近志向」の広まりも、ここ10年の傾向と指摘する。
 6年前に銀行を辞め、自宅でペットホテルを開業したフラビオ・フェルナンデス氏は、バスを使わなくなった。必要な際は配車アプリか車を使う。同氏はまた、「バスは、言わば〃馬鹿げたクジ〃のようなもの。ちゃんと来る時もあるし、遅れたり、全然来ない時もある。落ち着いて乗れる時も超満員の時もある。地下鉄は少なくとも、遅れた時は案内があるけれど」と語っている。

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