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東西南北

 黒人や同性愛者に対する差別のニュースを耳にするのはブラジルでは日常茶飯事。12日付アゴラ紙によ
ると、サンパウロ市では2016年1月~今年8月に、黒人や同性愛者、移民であることや宗教を理由に何
らかの攻撃を受けたという例が、12時間に1件のペースで起きていた。加害者の61%は白人で、40歳以
下の男性が目立つという。一方、被害者は56%が黒人か褐色の人たちだったという。また、事件現場はパ
ウリスタ大通りやカンポス・エリゼオス、ボン・レチロなど市中央部が多い。こうした統計が出る限り、「差別され
る側の意識が行き過ぎだ」などという白人の不平も説得力がなくなる。
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 来年の大統領選挙に司会者として有名なルシアノ・フッキが出馬するのではという話は最近、現実味のあ
る話題になりつつある。他方、大統領選に限らず、来年の選挙に関してはいろんな人の出馬説がある。そ
の中には、あのラヴァ・ジャット作戦で、逮捕現場に必ず姿を現して話題となった、サングラスの日系人連邦
警察官、ニュートン
・イシイ氏の下院議員選出馬説などというものも。知名度は高いかも知れないが、果た
して政治家としての腕前は?
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 10日のフランスでのサッカー親善試合で、ブラジル代表(セレソン)は日本代表に控え中心で3―1で快勝
したが、今日14日はロンドンに舞台を移し、対イングランド戦を行う。こちらの試合では、南米予選のときと
同じ、「不動の11人」と呼ばれる先発メンバーで臨むようだ。試合はブラジリア時間午後6時からで、グロー
ボ局で生中継される。

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