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サンパウロ市でA型肝炎流行=昨年同期の11倍の患者発生

 サンパウロ市でA型肝炎の患者が急増し、保険局が注意を促している。
 A型肝炎ウイルスにより感染するA型肝炎は、上下水道が整備されている地域では発生が少ないが、衛生環境が劣悪な地域では蔓延しがちだ。
 サンパウロ市の場合、昨年の1~9月に確認された患者数は57人だったのに対し、今年は9月までに11倍近い617人の感染が確認された。患者増加率だけ見ると、既に流行状態だ。617人中、2人は死亡。入院加療を必要とした患者も155人いた。
 衛生環境が整った地域では抗体保有率が低いため、国内外に旅行した人が感染したりした後に、集団発生的に患者が増える事があり得る。A型肝炎ウイルスの潜伏期間は約1カ月と長いため、未発症の感染者を感染源となって食品を汚染する可能性がある。また、集団発生しても、原因食材が特定できない場合もままあるという。
 A型肝炎は、糞便で汚染された器具や手指などを経た感染や、ウイルスに汚染された水や野菜、魚介類を生や加熱不十分なまま食す事による感染が多いが、性行為による感染も報告されている。
 サンパウロ市での患者急増については明確な原因がわかっていないが、10月4日の報道では、1月から9月16日までに確認されたA型肝炎の患者517人中、87%に当たる452人は18~39歳の男性で、同性愛の男性患者が多い事が確認されている。
 欧州などでも昨年以降、同性愛の若い男性の間でA型肝炎が流行状態になっているという。
 サンパウロ市保健局によれば、市内の保健所の予防接種用ワクチンは子供やHIV保有者、慢性肝炎の患者用しか準備されておらず、一般市民用のワクチンは足りないという。(21日付グローボ・サイトなどより)

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