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 大門千夏さん(本名は田村三千代、76、広島県)の自伝『どこから来たの』(今年5月刊行)を、本日から6面下の小説欄に掲載開始する。本紙「樹海」コラム11月7日付けでも《型破りな移民女性の爽やかな生きざま》として紹介、今年の「にっけい文芸賞」に見事輝いた作品だ。女性特有の細やかな情感をちりばめつつ、強い意思で異国での人生を切り開いてきた戦後移民の新境地が伺える。子供の頃から「外国に住みたい」「骨董屋を経営したい」という夢を、サンパウロ市ブルックリン区で1980年に開店して実現した。行間のそこここには、自分を日本の伝統の中に縛り付けようとした母との相克が強烈に刻まれている。乞うご期待。

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