【既報関連】ロライマ州や州都のボア・ヴィスタ市がベネズエラ人急増で悲鳴を上げている事もあり、連邦政府は8日、国防相らを派遣して現地視察させた上、テメル大統領も12日に同州を訪問。これを受け、15日か16日には、ロライマ州へのベネズエラ人流入急増に伴う、「大量の移民流入による社会的な非常事態」を宣言し、軍を軸とする特別対策班設置などを盛り込んだ大統領令が出されると15日付現地紙が報じた。
ロライマ州へのベネズエラ人流入は以前から起きていたが、16年は3356件だった難民申請が17年は1万7865件に増えた事でも判るように、その増加は著しい。ベネズエラ人流入は日に700~800人とされるが、コロンビアが8日にベネズエラ人の流入制限を決めた事で、ブラジルへの流入が更に加速する可能性もあり、同件への対応は大統領府や複数の省庁をまたぐ国レベルの問題となっている。