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《ブラジル》14州で州都第一コマンド摘発=水で流されたメモを契機に

 ミナス州でのバス焼き討ち事件などを引き起こした国内有数の犯罪組織で、サンパウロ州に本拠を構える州都第一コマンド(PCC)摘発のため、14日にサンパウロ州警察が大規模な作戦を展開し、14州で63人を逮捕したと15日付現地紙が報じた。
 今回のエシェロン作戦は、昨年初め、刑務所内の監査の際に、PCC幹部らが外部に渡そうとして用意したが、破り捨ててトイレに流したメモを回収した事をきっかけに始まったものだ。
 PCCは、最高幹部のマルコラことマルコ・ウイリアムス・H・カマッショらの幹部14人が昨年、プレジデンテ・ベルナルデスの刑務所に隔離された事で弱体化すると思われていた。
 だが、プレジデンテ・ヴェンセスラウ刑務所内に残った準幹部級の囚人7人が、従来通り、弁護士などを介して外部に命令を出して活動を継続、各地で暴動なども起こさせていた。また、サンパウロ州外での活動も盛んで、国外も含むサンパウロ州外の構成員数は、4年前の3千人から2万人超に増えている。
 14日の作戦では、これら7人を含む75人に逮捕令状が出、55カ所の家宅捜索が行われた。逮捕されたのは75人中63人で、先の7人を含む51人は別件で既に逮捕されていた。
 同計画の契機となったメモは、準幹部らが外部と連絡を取っていた証拠を探す過程で下水道を止めたところ、破り捨てた紙が見つかったため、回収して洗浄後、つき合わされた。警察はその内容や字体を確認するといった作業や電話の盗聴などにより、刑務所内からの指示が外部の構成員を通して州外にも流れていた事などを突き止めた。
 14日の逮捕者の内、35人はサンパウロ州内、残りはサンパウロ州外で逮捕された。サンパウロ州での逮捕者中、20人は既に逮捕されていた。また、逮捕者の内、15人は厳重警備の刑務所に隔離される。同作戦が敢行されたのは、サンパウロ州、ミナス、マット・グロッソ・ド・スル、パラナ、リオ・グランデ・ド・スル、パラー、アラゴアス、トカンチンス、リオ・グランデ・ド・ノルテ、マラニョン、ゴイアス、ロライマ、アクレ、アマパーの14州だった。
 なお、14日には、連邦警察もサンパウロ州とパラナ州、リオ・グランデ・ド・スル州でドゥエロ作戦を展開し、パラグアイからの麻薬を取り扱っていた犯罪グループ三つを摘発、12人を逮捕した。

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