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米国不法移民問題=ブラジル人子弟も49人拘束=親と隔離拘束の子供2千人=世界に広がる抗議の波

ブリュッセルのEU議会前でもゼロ寛容政策への抗議行動が行われた。(GUE/NGL)

ブリュッセルのEU議会前でもゼロ寛容政策への抗議行動が行われた。(GUE/NGL)

 米国政府は、今年4月から、「不法入国ゼロ寛容政策」として、米国へ不法入国を試み、拘束された家族は、親を刑事訴追して投獄し、司法手続きを行う間、子供と引き離して拘束する措置をとっている。
 「檻に閉じ込められた上、床に直接敷いたベッドマットに寝かされ、与えられるのはアルミ製の〃布団〃のみ。親と離れ離れにされて泣く子供」の映像が世界に伝わり、国連、メキシコ、英国、欧州連合などからも批判が高まる中、捕らわれの子供の中には49人のブラジル人未成年者も含まれていると、20日付ブラジル各紙・サイトが報じた。
 在ヒューストン、ブラジル総領事館は20日朝、「親と別々にされた2千人の子供の中に、8人のブラジル人未成年者が含まれている」と発表していた。だが、米当局からの報告を受け、午後4時前に、未成年者の数は49人と訂正された。
 米国は不法入国者を逮捕し、成人を刑事裁判にかけており、逮捕者は裁判まで留置所に収容される。「不法入国者が親子だった場合、子供と親を引き離して監禁する」という法令は存在しないが、留置所は子供も一緒に収容する事が不可能なため、親子を隔離し、収容することになる。
 フェリペ・サンタローザ総領事は、「ゼロ寛容措置の実施と共に子供の隔離収容は増えており、このままではその数はますます増えてしまう。オバマ政権時は、子供が余りに幼いか、身体に問題を抱えている時にのみ、留置所にはそういった子供をケアする設備がないとの理由で隔離された」と語った。
 同総領事によると、隔離されている子供たちの年齢はバラバラで、多くの場合、親が捕まっている州とは別の州に送られているという。
 サンタローザ総領事はさらに、テキサス州ケレンズ市には、オバマ政権時代の形態を保ち、家族を隔離せずに収容できる施設があり、20人以上のブラジル人成人が子供と共に収容されているが、いつ引き離されるかと不安な日々を過ごしていることも明かした。
 米国政府によると、4月19日から5月31日までに、米国に不法入国しようとした大人から隔離されて収容された子供の数は1995人(親や祖父母の数は1940人)に上るという。
 ゼロ寛容政策は米国内でも与野党から批判されているが、トランプ大統領はそもそもの責任は野党の民主党にあるとしている。トランプ大統領は20日午後、親子を一緒に収容できるよう、変更された法案を裁可した。

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