平成30(2018)年度の外務大臣表彰では、日本側でもブラジル関係者2人が受賞している。表彰式は7月24日に東京の飯倉公館で行なわれ、河野太郎外務大臣より表彰状と副賞の正絹風呂敷が贈られた。
タカラベルモント株式会社の会長兼社長の吉川秀隆さんの受賞理由は、「日本と諸外国との相互理解の促進」だ。吉川さんは2013年に大阪・サンパウロ姉妹都市協会会長に就任。同協会は毎年、短期交換留学やポ語スピーチコンテストを実施するなどの活動を行い、両市の相互理解と友好親善を図ってきた。
ティー・エス・グループ株式会社会長の斎藤俊男さんの受賞理由は「日本とブラジルとの相互理解の促進」。斎藤さんの父は山形県鶴岡市出身、母は岡山県総社市出身で、戦後にブラジル移住した。斉藤さんは北パラナで1967年10月に生まれ、幼少時からの柔道を習ってきた。22歳のときに日本に移住して以来、人材派遣会社、貿易会社、農業事業の3本柱で24年間、経営してきた。在日ブラジル人起業家はあまたいるが、日本において農業で成功したのは斉藤さん一人。
東日本大震災の際は、地震発生直後の13日朝に仙台へ13時間かけてトラック2台の支援物資を持っていった。自らも寝食を忘れて被災地の救援活動に没頭したという。
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