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第七十一回全伯名人戦=ベレン・高嶋さん優勝=日本将棋連盟会長から祝辞=山田彰大使も慶祝で手合わせ

大山康晴氏寄贈の優勝旗を授与する山田大使(右)と高嶋さん(左)

大山康晴氏寄贈の優勝旗を授与する山田大使(右)と高嶋さん(左)

 ブラジル将棋連盟(吉田国夫会長)とニッケイ新聞(高木ラウル社長)は8月26日、聖市リベルダーデ区のニッケイパレスホテルで、第71回名人戦大会と第1回子供名人戦大会を開催した。ブラジル日本移民110周年を記念した大会となった今回、日本将棋連盟から佐藤康光会長の祝辞が届き、在伯日本大使館からは愛棋家の山田彰大使と真鍋尚志経済公使らが慶祝に訪れた。

 全伯名人戦は1948年から続く、日系コロニア屈指の歴史を持つ大会。今回は全伯から30人が参加した。決勝戦は吉田会長とパラー州ベレン市から参加の高嶋ロベルトさん(64、二世)で争われた。試合には日本将棋連盟から寄贈された天童市産の高級手彫り駒が使用された。

 戦型は相中飛車(中央の列に共に飛車を振った陣形)。序・中盤で優勢を築いた吉田会長だったが、高嶋さんの猛反撃をしのぎきれず投了。栄えある第七十一代全伯名人の座は高嶋さんのものとなった。優勝賞品としてC―eng社の高品質マットレス(10万円相当)や秋田銘酒・高清水などが贈呈された。

 初開催の子供名人戦には37人が参加し、初代子供名人にはミランダ・ヤンくん(12)が輝いた。ヤンくんにもC―eng社の高品質マットレスが贈られ、表彰式では満面の笑みを見せた。

 会場には保護者らを中心に約100人が来場。大会に参加しなかった来場者らも親睦試合用のスペースで将棋を楽しんだ。

 各部門優勝者は以下の通り。【四段戦】ニコラス・ジュン・鎌田・デ・トレド、【三段戦】榊原利一郎、【初・二段戦】真鍋尚志、【どうぶつ将棋(3×4の盤面を用い、駒の動きを簡略化した将棋)8歳以下女子】ジュリア・チャン・スチップ、【同男子】オスカル・ケンジ・クバ、【どうぶつ将棋10歳以下男子】ラファエル・ロペス・デ・アルメイダ、【将棋8歳以下女子】メリッサ・キヨミ・ハギワラ、【同男子】ユウ・カメイ、【10才以下女子】イザベラ・サオリ・ヨシハラ、【10才以下男子】ミゲル・リベイロ・ルア。

 

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 全伯名人戦大会に訪れた山田彰大使は、親睦試合スペースで川合昭伯将棋連盟元会長や池崎博文名誉六段らに次々と勝利。“将棋移民”で伯連盟師範の烏山久夫さんが千日手(双方とも他の手をさすと不利になるので、同じ手順を繰り返して指すほか仕方がなくなること)で引き分けた。山田大使は3歳で将棋を覚え、高校、大学を将棋部で過ごしたという。日本のNPO団体『世界に将棋を広める会』で理事の肩書きまで持つ本格派。大会に出場していたら、初参加にして「ブラジル名人位獲得」だったかも。

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 全伯名人戦大会に優勝賞品を提供したC―eng社は、伯国進出中の日本企業で、長時間寝ていても体への負担が少ない高機能医療用マットレスの製造を手掛けている。同社はその技術を応用して特製座布団を作成。その座布団を愛用した久保利明氏が日本将棋界七大タイトルの一つ王将位を獲得し注目を浴びた。大会賞品にはその座布団と久保王将の色紙まで提供してくれ、いつに無い豪華賞品に大会参加者は喜びを隠せない様子だった。

 

 

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