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《サンパウロ市》車を盗まれた上に轢かれる=57歳の女医、重傷負い死亡

事件について報じたG1サイトの記事の一部

事件について報じたG1サイトの記事の一部

 サンパウロ市南部のカンポ・ベロ区で5日夜、57歳の女医が、車を盗まれた後、その車に轢かれた上、100メートルほど引きずられて大ケガをし、病院に搬送される途中で亡くなるという事件が起きた。

 亡くなったマリア・エリーザ・デ・アレンカール氏は、午後8時40分頃、リノ・デ・モラエス・レメ大通りの信号で停車した際に3人組の強盗に襲われた。強盗は最初、同氏の車の後ろに止まった車を襲ったが、その車が大急ぎでバックして逃げたため、強盗は女医の車を取り囲んだ。

 女医は言われた通り、車を降りたが、女医が降りるか降りないかのタイミングで軍警車両が接近してきたため、それに気付いた1人は徒歩で逃げ出したが、残る2人は大急ぎで車に乗り込むと、バックギアを入れて急発進させた。

 運悪く、女医はこの時ちょうど、車の後ろに回りこんだところで、自分自身の車に轢かれた上、軍警の追跡を逃れようとする強盗により、100メートルほど引きずられる形となってしまった。

 車に乗った強盗2人はその後、タイヤをきしませて逃走。警察車両も其の後を追ったため、周囲にいた住民が女医を助けようとして駆け寄ったという。

 重傷を負った女医は、救急車で病院に運ばれたが、病院に着いた時は、既に事切れていた。女医の車はその後、アウバと呼ばれるスラム街に乗り捨てられているのが見つかった。

 軍警は途中で追跡を諦めたが、徒歩で逃げようとした15歳の少年の身柄を拘束。少年は拳銃の模造品を所持していたという。

 警察は逃走中の強盗2人を逮捕するため、電話番号181で同件に関する情報提供をと呼びかけている。(6日付G1サイトより)

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