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《ブラジル》フラメンゴ育成施設火災事件=前会長ら8人に殺人容疑適用=「過失致死ではない」と市警

前会長を含む関係者8人に殺人の嫌疑がかけられると報じた地元紙の記事

前会長を含む関係者8人に殺人の嫌疑がかけられると報じた地元紙の記事

 リオの名門サッカーチーム、フラメンゴの前会長エドゥアルド・バンデイラ・デ・メッロ氏を含む8人が殺人容疑で告発されたと、11、12日付現地各紙・サイトが報じた。
 同件は、今年2月8日に、リオ市西部のフラメンゴ練習場敷地内の育成チーム選手用宿舎で火災が発生し、少年ら10人が死亡したことに関するものだ。
 デ・メッロ氏は、2013年1月1日から、2018年12月31日までフラメンゴ会長の任にあった。
 プロデビューを夢見て親元を離れ、ブラジル全土からリオに来て共同生活を送っていた14~16歳の少年10人が死亡し、3人が火傷を負った事件は、大きな衝撃をもたらした。少年たちは事故当時、大型コンテナを並べたものを簡易住居としてあてがわれていた。
 リオ市警が殺人容疑者で告発したのは、デ・メッロ氏、エジソン・ダ・シルヴァ氏(冷房設備担当職員)、ダニーロ・ドゥアルテ氏、ファビオ・ダ・シルヴァ氏、ウェズリー・ジメネス氏(コンテナ提供会社NHJの技術者)、ルイス・ポンデ氏、マルセロ・サー氏(共にフラメンゴの技術者)、マルクス・メデイロス氏(フラメンゴ安全監督責任者)だ。
 8人には未必の故意(dolo eventual)による殺人容疑がかけられる。未必の故意とは、「犯罪を積極的に望んではいなかったが、結果的に犯罪になっても構わない」という心理のことだ。
 「容疑者たちは、殺すつもりでの放火(故意による殺人)こそしていないが、『少年たちが死ぬとは夢にも思わなかった(過失致死)』とも言えない」が警察の見解だ。
 「大勢の選手たちをコンテナに住ませることは適切ではないことを容疑者たちが認識していた」ことや、「リオ市から出ていた施設使用停止勧告をフラメンゴが無視し、31回も罰金を払っていた」ことから、警察は殺人罪の適用は妥当だと見ている。
 今後の捜査は州検察局が引き継ぎ、容疑者たちを起訴するか、更なる調査を行うか、不起訴処分とするかを決める。
 殺人容疑適用に関して訊かれた、フラメンゴやデ・メッロ前会長らは、警察から正式な通知が来ていないとして、コメントを控えている。

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