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県連故郷巡り=アララクアラ、ノロエステ巡訪=(1)=近年最多、参加者は159人=州境の町、ジャーレスへ

マツムラ会長

マツムラ会長

 ブラジル日本都道府県人会連合会(山田康夫会長)の「第49回故郷巡り」が、先月20~25日の6日間、グローバル旅行社により催行された。今年で30年目を迎える今回のツアーの訪問地となったのは、旧アララクアラ鉄道から旧ノロエステ鉄道にまたがる地域だ。近年では最多と見られる159人が今回参加し、ジャーレス、サンタフェ・ド・スル、イーリャ・ソウテイラ、アラサツーバ、ビリグイの5都市を巡った。

 9月20日午後7時半、リベルダーデ日本広場に集合。日本移民110周年を記念し、東洋街の発展に寄与してきた日系人を顕彰して、同広場名には「日本」が加えられた。聖州奥地や他州から参加した参加者らは、感慨深げに新たに建立された記念碑を見上げた。
 小雨が降り始め、参加者は逃れるようにバスに乗り込んだ。バスは計4台。川合昭県連副会長によれば「4台は近年では最多」といい、初参加の人が多いようだった。
 バスのなかで夕食を済ませると、訪問地となるジャーレスに向け、午後8時半頃に出発した。
    ◎

 車中一泊し、翌朝午前6時過ぎに現地到着。外に出ると肌寒い聖市とは打って変わり、蒸し暑い。ジャーレス日伯文化体育協会では、早朝にも関らず同会会員らに握手で迎えられ、温かな朝食が準備されていた。
 朝食の前に、マツムラ・ファビオ・カズト会長(三世、43)から歓迎の言葉が述べられ、ジャーレスと同会の概略について説明があった。
 同市は、アララクアラ鉄道の発展に伴って、創設者エウフィー・ジャレス氏の名を取って1941年に始まった。同市ホーム・ページによれば、開設当時は現在の市街地に100人規模の村で始まり、48年に自治体に昇格した。
 現在、市人口は約5万人。マット・グロッソ・ド・スル州、ミナス・ジェライス州から約50キロ地点に位置しており、一日あたり6~7万人が同市を訪れる。
 特に、同市は聖州北西の医療拠点として知られ、〃愛の病院〃として名高いバレットス癌病院がある。同院には、一日あたり10州から約千人の患者が診察に訪れる。その他、特定疾病専門医院(AME)も有名だ。

出迎える婦人部の皆さん

出迎える婦人部の皆さん

 会館には歴代会長の顔写真が飾られ、初代会長は1952年となっているため会創設は同年と見られる。旧会館から現在の会館に移転したのが63年で、その他に運動場も有する。現在会員は150世帯。野球、サッカー、太鼓、婦人会、カラオケ、社交ダンス等の部門がある。年中行事では盆踊りが最大規模で千人近くが集まるという。
 マツムラ会長によれば「現在では農業に従事する日系人は殆んどいない。子弟は実業家や医者、弁護士など社会進出が進んでいる」と話す。
 同会長も市議を務めており、ビスマルク・ジュンイチ・クワキノ市議と合わせ、同市議会議員10人中2人が日系人だ。今選挙には、同市の警察署長である坂下エジソン氏が聖州議選に出馬(PHS、6999票で落選)するなど、日系人が存在感を放っていることが伺える。(続く、大澤航平記者)

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