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人種、お別れ、夢、頑張り=様々なテーマで熱く語る=聖南西お話学習発表会

井伊えいかさんの発表の様子

井伊えいかさんの発表の様子

 聖南西教育研究会(渡辺久洋会長)が10月21日、『聖南西お話学習発表会』をイビウナ文協会館で行なった。聖南西地区のイビウナ、ピエダーデ、ソロカーバ、ピラール・ド・スール、コロニア・ピニャール、カッポン・ボニート、レジストロ各市文協の日本語学校7校から約90人の生徒が参加した。
 午前は各校代表者によるお話の発表、午後は各校による出し物の発表があり、会場には各校が授業で作成した絵や毛筆や工作などの多彩な作品が展示された。
 午前9時半に開会式が行われ、地元イビウナ文協会長の前田博文氏、聖南西文化体育連盟会長の山村敏明氏が祝辞述べた。渡辺会長は挨拶で「この地区は生徒交流行事が非常に盛ん。お話の部でも出し物の部でも、学校に関係なく皆で一生懸命見て応援してあげてほしい」と発表会の目的を語った。
 7~17歳の各校代表者39人が参加したお話の部では、家族や友達、自身の成長、周囲への感謝など経験を踏まえて気持ちや考えをしっかりと述べている発表が多かった。発表者はやや緊張しながらも、終始和やかな雰囲気の下、のびのびと発表を見せていた。
 本発表会は大会形式ではなく、さらに力を試したいという生徒にはサンパウロスピーチコンテストの出場を勧めている。今年の同コンテストには3校から11人が出場、5人が表彰を受けた。
 この日も同コンテストスピーチの部Aで優勝した井伊えいかさん(15、3世、ピラール・ド・スール日本語学校)が『君はどの箱に属していますか?』のテーマで発表した。人種という「箱」を正しく意識することによって、人種差別のない世界を目指していきたいとの考えを堂々と述べた。

コロニア・ピニャールの劇

コロニア・ピニャールの劇

 昨年の同部で優勝し、今年7月愛媛県で行われた海外高校生スピーチコンテストでブラジル代表として参加した宗ゆきさん(16、3世)(同校)は、「10年通った日本語学校を今年卒業する。お話発表会に参加するのはこれが最後」と語り、『最後の言葉』のテーマで発表した。
 「入学した時から日本に行きたいという夢があったが叶わず、一時はブラジル学校が忙しくなり諦めるしかないと思った。でも、周りの励ましのおかげで今年やっと夢が叶った。これも両親、先生、文協の方々、友達の皆さんの支えがあったからこそ」と涙ぐみながら感謝の言葉を述べ、「皆さん、夢を諦めないで頑張ってください。きっと夢は叶います」と経験に裏打ちされた熱いメッセージを伝えた。
 山下ゆりさん(16、三世、コロニア・ピニャール日本語モデル校)は、郷土に対する熱い想いと自身の決意を込めた『最後の頑張り』を発表。手島香織JICAシニアボランティアは、「3度目だが、毎回聞いていて涙が流れてきた」と感動を隠さなかった。
 午後の出し物の部では、各校による踊りや合唱、劇など11の出し物が2時間にわたり披露された。

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