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《ブラジル》米州機構が人権視察団派遣=8州で先住民保護区など訪問

5日にブラジリアに到着した視察団の一行(José Cruz/Agência Brasil)

5日にブラジリアに到着した視察団の一行(José Cruz/Agência Brasil)

 米州機構の人権視察団が5日から、先住民保護区やキロンボ(逃亡奴隷集落)の訪問、社会運動を行っている諸機関の代表との会見などを行っていると1、7日付現地紙サイトが報じた。
 同視察団は12日まで滞在し、サンパウロ州、リオ州、バイア州、ロライマ州、マット・グロッソ・ド・スル州、ミナス・ジェライス州、パラー州、マラニョン州の8州を訪問。キロンボや先住民居住区、カンポネース(農民)や都市部の貧困者、移民・難民などを訪問、視察する。
 一行はブラジリアとリオに事務所を構え、各地訪問と共に、各州知事や諸機関の代表、研究者と会い、社会格差や貧困といった問題の実態を視察する。土地を巡る争いも含んだ治安問題も、重要課題の一つだ。
 7日の訪問地は、バイア州シモンエス・フィーリョ市のキロンボ(リオ・ドス・マカッコスとピタンガ・デ・パウマレス)だ。キロンボは1570年以降、黒人奴隷の輸入増大に伴ってバイア州やペルナンブコ州に拡大。18世紀にはサンパウロ州やミナス州にも広がった。大半は密林や山間部の僻地にある閉鎖的な集落で、1888年の奴隷解放まで各地に存在した。
 マット・グロッソ・ド・スル州では、2014年に保護区指定が解除されたグアラニ/カイオワ族の居住区グイラロカも視察。同地区では2年前、「カアラポの虐殺」として知られる、先住民の保健局員銃殺事件も起きている。グランデ・ドウラードス連邦大学法学部と国際関係学部、ドウラードス保護区も視察対象となっている。
 6日の視察対象だったミナス州では、フェルナンド・ピメンテル知事や州政府関係者との会談、3年前の鉱滓ダム決壊で甚大な被害が出たマリアナ市の訪問も行われた。
 ロライマ州では、昨年1月に囚人33人が死亡したボア・ヴィスタ市の刑務所も訪問。同州ではスエリー・カンポス知事との会談の他、ロライマ連邦大学が設けた難民・移民対応センターなども訪問し、ベネズエラからの難民問題について掘り下げる。マラニョン州では刑務所訪問などが行われる。
 視察結果は、12日にリオ市で報告される。リオ市ではマリエーレ・フランコ市議殺害事件に関する調査も行う予定だ。

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