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フェルナンド・ハダジ元サンパウロ市長=収賄容疑で刑事被告人に=「証拠がない」と弁護人

フェルナンド・ハダジ被告(Ricardo Stuckert)
フェルナンド・ハダジ被告(Ricardo Stuckert)

 大統領選候補者として決選投票を戦ったフェルナンド・ハダジ元サンパウロ市長(労働者党・PT)が、収賄と資金洗浄の罪に問われ、刑事裁判の被告人となったと、19、20日付現地紙・サイトが報じた。
 これは、ラヴァ・ジャット作戦で逮捕されたUTCエンジェニャリア社のリカルド・ペッソア氏らの報奨付供述に基づいて捜査を行ったサンパウロ州検察が、今年9月4日に同氏を起訴していたのを、サンパウロ州地裁が受け入れたものだ。ハダジ被告は既に、12年の市長選時の裏帳簿や、サンパウロ市長時代の不正行政の罪でも被告になっている。
 検察によると、ハダジ被告は2013年4月~5月に、当時のPT中央会計だったジョアン・バカリ・ネット氏を通し、UTC社に300万レアルの賄賂を要求。目的は12年の市長選で生じた負債を払う事だったと検察は主張している。
 被告となったのは、ハダジ氏、バカリ氏の他、UTC社からリカルド・ペッソア氏、ワルミール・サンターナ氏、闇為替ブローカーのアルベルト・ユセフ氏と、PT元州議のフランシスコ・デ・ソウザ氏だ。
 起訴の受け入れを決めたサンパウロ州第5刑事法廷のレオナルド・バレイロス判事は、収賄、資金洗浄の罪に関する部分について裁判を行うことを認めたが、組織的犯罪形成に関しては認めなかった。
 起訴を行ったマルセロ・メンドローニ検事は、「バカリ被告はハダジ被告の名を語り、代弁するかのように振舞っていた」としている。
 ハダジ被告の弁護側は、「リカルド・ペッソア被告の報奨付供述の信憑性が薄い事はすでに証明されている。罪状は全く証拠を伴っていない」と主張している。

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