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「明日でいいや」は通らない

 日曜朝、パンを買いに出たら、隣人が「Sさんが昨日亡くなった」と教えてくれた。1時から埋葬と言うので、帰りに墓地の住所を聞き、葬儀に駆けつけた。Sさんは以前参加していた会館の会員でもあったため、葬儀には顔見知りも多かった▼だが、その中の一人が「これからOさんの葬儀にも行くが、一緒に行くか」と聞いてきたので、急遽同行。「同じ日に昔の会館の2人が亡くなるとは」と思っていたら、墓地では、今、参加している会館の友人や近所の人ともバッタリ。丁度、カラオケ大会の当日だったので、葬儀の後に現在参加中の会館に行くと、「私はOさんのいとこ」と言われ、「世間は狭い」と実感した▼Sさんはしばらく闘病中で、眠ったまま息絶えたと聞き、「安眠した」と思えた。だが、Oさんは急に胸の痛みを訴えて病院に運ばれ、一旦持ち直したが、病院で再び発作が起き、帰らぬ人となった。本当に「人生はいつ何が起きるかわからない」と思わされる▼一連の出来事を通して思い出したのは、昔、朝日新聞で見た「思い立ったが吉日」というコラムだ。携帯電話の通信ソフトで見たメッセージにも「今日出来る事を明日に延ばすな」というものがあった。「明日やればいい」と放置すると、次の日は別の事が起きたり忘れたりし易い。聖書には「天の下では、何事にも定まった時期があり、すべての営みには時がある」ともある。人との出会いを大切にし、今、与えられた時を精一杯生きる事は、明日に悔いを残さない事にも繋がる。Oさんの葬儀から帰る車中で、知人から「時は作るもの」と聞き、改めて「『忙しい』は言い訳に出来ないな」とも思わされた。(み)

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