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ネッタイシマカ撲滅週間開始=黄熱病やマラリアにも警鐘

昨年のネッタイシマカ撲滅キャンペーンの様子(CARLA FISCHER/ASCOM SESPA)

昨年のネッタイシマカ撲滅キャンペーンの様子(CARLA FISCHER/ASCOM SESPA)

 本格的な夏を前に、25~30日にネッタイシマカ(Aedes aegypti)撲滅週間を展開と23日付アジェンシア・ブラジルが報じた。保健省によると、14万6千の小中学校や1万1千の社会福祉機関、5万3千の保健所など、21万の機関が同週間に参加する。
 ネッタイシマカ撲滅週間の目的は、この時期に蚊の幼虫(ボウフラ)が発生しやすい場所を減らし、デング熱やチクングニア熱、ジカ熱の発生や流行を抑える事だ。保健省は各自治体に、ネッタイシマカがこれらの病気を媒介する事や、ボウフラの発生防止が最も効果的な予防法である事などを積極的に伝え、市民と共にネッタイシマカ撲滅にあたるよう、指導している。具体的活動は、専門家による家庭訪問、蚊を退治する必要や退治法などに関するパンフレット配布、コミュニティとの対話の場開設、サイト立ち上げ、ワークショップ、劇上映などだ。
 夏の間は、気温上昇と多雨という、ボウフラが発生しやすい環境が整うため、蚊が媒介する病気も広がりやすい。全国的に見ると、1~11月はネッタイシマカが媒介する病気発生数が昨年同期より減ったが、デング熱やチクングニア熱、ジカ熱の患者が急増している州もいくつかある。
 他方、サンパウロ州海岸部での黄熱病やマラリアについての警鐘を掲載したのは26日付エスタード紙。これからの時期は暑さと休暇が重なる上、海岸部では再び黄熱病の患者発生が報告されているが、サンパウロ州全体の黄熱病予防接種率は65%と低い。
 もちろん、カラグアタツーバやウバツーバは99%と97%、北部海岸全体は85%で比較的良好だ。だが、バイシャーダ・サンチスタは、サントスこそ90%と高いが、イタニャエンとグアルジャは67・5%と66%、地域全体の接種率は55%だ。また、海岸に下りる人も多いサンパウロ市は58・5%など、未防備な人が多い。
 他方、北部海岸のイーリャベーラでは19、20日に、4歳児と1歳2カ月の赤ん坊のマラリア感染が確認された。今年に入ってからの同病患者は、サンセバスチアンの3人はじめ、カラグアタツーバやサンジョゼ・ドス・カンポスなどの原生林地帯で発生している。マラリアは予防接種がなく、防虫スプレーを使うなどの対策が必要だ。

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