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東西南北

 「2019年の経済に希望的観測が出ている」との報道はここのところ頻繁に耳にするが、ジョアン・ドリア次期知事の下でサンパウロ州財務局長に就任する予定のエンリケ・メイレレス氏も、「来年のサンパウロ州財政は確実に成長する」「増税をする必要もなく、州財政はあがる」と強い自信を見せる発言を行っている。テメル政権下の財相として国の財政建て直しの舵を取ったメイレレス氏だけに、その発言があたり、州経済が活性化して雇用が増えると信用したいところ。今年の大統領選ではその実績を引っさげても1%の支持率しか獲得できなかった同氏だが、実績は抜群。州財政への貢献を期待したい。
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 クリスマスはブラジルでは囚人の一時釈放が認められる時期の一つだ。2002年に両親を計画殺害し、当時、社会的な話題を呼んだスザーネ・フォン・リフトフェン氏も、サンパウロ州トレメンベーの刑務所から釈放許可が出て、22日にタウバテーで行われた知人の結婚式に参列した姿がマスコミにとらえられている。もう既に刑務所には戻っているが、39年の刑を受けた彼女は、模範囚ということで減刑され、現在は昼間の外出が認められ、年5回、一時出所できる身だ。
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 クリスマスも終わり、正月を迎える時期だが、26日付アゴラ紙によると、例年、年末のこの時期は、犬や猫などの動物が野良状態になる率が通常より15%も上昇するという。諸般の事情から家庭での飼育を続けるのが難しくなっての処分かもしれないが、家庭内の愛が高まる時期にこれは悲しい行為。動物の虐待や、動物を捨てるのは犯罪行為でもある。

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