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新政権下での日ブラジル関係の発展を目指して

山田駐ブラジル大使

山田駐ブラジル大使

 新年明けましておめでとうございます。
 本年は、ブラジルで新しい政権が誕生し、ブラジルも一つの新しい時代に入った、との思いがします。
 昨2018年は、日本人移住110周年の記念すべき年に当たり、各地で様々な記念イベントが開催されました。3月には、皇太子殿下が世界水フォーラムに出席し、講演を行うため、ブラジリアを来訪されましたが、その際にもブラジル各地の日系人の代表の方々とのご接見の機会がありました。
 7月には眞子内親王殿下がブラジルを訪問され、5州14都市を訪れました。私は、内親王殿下に対する各地日系社会の熱い歓迎に感銘を受けたのみならず、現地の州政府や市民の方々からの温かな歓迎ぶりに触れ、日系人の方々がブラジルにおいていかに高い信頼を得ているかを改めて感じました。
 2018年を振りかえって、日本とブラジル日系社会との絆が深まり、日伯関係も強化され、大変良い移住110周年となったと考えています。関連行事の実施に関与された皆様方の努力に改めて敬意を表し、感謝申し上げます。
 2018年10月の大統領選挙を受けて、1月1日からボルソナーロ新政権が発足しますが、ボルソナーロ新大統領は選挙キャンペーン中の18年2月に日本を訪問し、日本に良い印象を持って帰国しました。2019年は、G20(20か国・地域首脳会合)が日本で開催されるので、ブラジル大統領も同会合出席のため訪日することが期待されます。2019年は、前年にもまして日伯間の人的交流が活発化するように努めてまいります。
 日本とブラジルは、伝統的友好協力関係を有し、基本的価値と原則を共有する重要なパートナーです。日本政府、日本大使館としては、ブラジルの新政権との間でも、「戦略的グローバル・パートナーシップ」の下、幅広い分野での協力関係を一層発展・拡大すべく、積極的に取り組んでいきます。
 皆様の益々のご健勝をお祈りし、2019年が皆様にとって素晴らしい一年であることを祈念しております。

駐ブラジル日本国特命全権大使
山田 彰

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