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初釜初生け、300人で新春祝す!=裏千家、生け花協会が共催

記念写真

記念写真

 茶道裏千家ブラジルセンター(林宗一代表)とブラジルいけ花協会(エトソン・トンプソン・デ・リマ・ジュニオール会長)の共催で「新春初釜初生け」が、13日、マクスード・プラザホテルで開催された。ブラジル日本文化福祉協会と国際交流基金の後援。
 昨年は、ブラジル日本移民110周年の幕開けを華々しく飾った新年イベント。今年も、ホテル内の一室に数瓶の生花が優雅に飾りつけられ、抹茶と和菓子で約300人の来場者をもてなした。
 その後、会場を移して昼12時半から開会式が行われた。同センターの林代表は「今日は長年稽古に励んでいるブラジル人によってお茶が準備された。型を何度も何年も続けることで、古の茶人と同じ心が寛容される」と話した。

茶席の様子

茶席の様子

 今年で創立65周年を迎える同センター。茶道裏千家15代家元千玄室の教えを引用しつつ、「今後、茶道精神がブラジルの文化や気候風土と融合し、どのように発展してゆくのか非常に楽しみ」と期待した。
 同協会のエトソン会長は「昨年は急に過ぎてしまった。今年は19(急)年なので、十倍忙しくなるのでは」と滑稽な日本語で笑いを誘い、「茶道と華道。今日は、多様な日本文化からエネルギーを頂きましょう」と挨拶した。
 呉屋会長は「時が経つのは早いもの。110周年が幸先のよいスタートを切れたのは、昨年の新年会のお蔭」と謝意を述べつつ、「新年がより一層活動の幅が広がるよう前進していきたい」と協力を求めた。
 また、野口泰在聖総領事は「本年は日本においてもブラジルにおいても大きな変化の年」と位置づけ、開催が来年に迫る東京五輪に言及。「世界の中で日本が注目を浴びる年になる。国家行事である五輪を成功に導くため、ブラジルからもご支援を」と呼びかけた。
 その後、鏡割り、乾杯の後、祝宴となった。出席者は食事を楽しみながらくじ引き等で盛り上がり、新年の門出をともに祝した。