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日本文化が『近いようで遠い』ブラジル

 「ブラジルは距離が遠いからか、日本文化があまり伝わっていない」――日系社会に対して、日本の伝統陶芸家である十一代目大樋長左衛門氏が発したその言葉に、少し驚いた。
 到着した24日に来社した際、大樋氏に印象を聞くと「日系社会の関係が濃く大きい。どの国と比較しても一番日本人らしさを守っている」というものだったのに、滞在4日目には「日本文化が薄い」という冒頭の評価になっていたからだ。
 変わった理由を問うと、「日本文化を正しく理解している人はあまりいない」と返され、言葉に詰まった。日系人の芸術家は多いが、コラム子も伝統芸術というよりは日伯文化の融合を感じる。それはそれで良いと思う。
 とはいえ、今回のように日本の伝統芸術が直接に披露される機会がもっと頻繁にあれば、大樋氏が言うような「正しい日本文化」の理解者が多くなるだろう。
 今回のワークショップに参加して、「こんなに素晴らしい作品が作れるようになるとは」と感動のあまり泣き出す人もいたそう。このような機会を、日本からもっと増やしてほしい。(有)

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