ホーム | コラム | オーリャ! | 日本文化が『近いようで遠い』ブラジル

日本文化が『近いようで遠い』ブラジル

 「ブラジルは距離が遠いからか、日本文化があまり伝わっていない」――日系社会に対して、日本の伝統陶芸家である十一代目大樋長左衛門氏が発したその言葉に、少し驚いた。
 到着した24日に来社した際、大樋氏に印象を聞くと「日系社会の関係が濃く大きい。どの国と比較しても一番日本人らしさを守っている」というものだったのに、滞在4日目には「日本文化が薄い」という冒頭の評価になっていたからだ。
 変わった理由を問うと、「日本文化を正しく理解している人はあまりいない」と返され、言葉に詰まった。日系人の芸術家は多いが、コラム子も伝統芸術というよりは日伯文化の融合を感じる。それはそれで良いと思う。
 とはいえ、今回のように日本の伝統芸術が直接に披露される機会がもっと頻繁にあれば、大樋氏が言うような「正しい日本文化」の理解者が多くなるだろう。
 今回のワークショップに参加して、「こんなに素晴らしい作品が作れるようになるとは」と感動のあまり泣き出す人もいたそう。このような機会を、日本からもっと増やしてほしい。(有)

image_print

こちらの記事もどうぞ

  • 日本宗教がディズニー監督の心の支え2017年5月23日 日本宗教がディズニー監督の心の支え  ブラジル人初のディズニーアニメ映画監督となった松田レオナルドさんとの取材後、「もしも書きたければ、私が創価学会で仏教を学んでいることを記事に加えても大丈夫です」と松田さんからメールが入った。  調べてみると同学会のニュースサイト「SEIKYO Online」に3月27日付け […]
  • コラム オーリャ!2004年12月28日 コラム オーリャ!  一年の終わりにこんな結末が用意されていたとは誰が想像しただろう。スマトラ沖地震のニュースは世間のクリスマス明けの穏やかな気分を一転させ、地震被害の悲惨さを改めて認識させた。 […]
  • チームワーク力2019年6月1日 チームワーク力  「車いすフェンシング世界選手権」が5月21~25日、聖市で開催され、オーリャ子は団体戦を観戦した。日本からは男子が出場したが3戦3敗。出場した藤田道宣選手は「日本は団体戦で個人戦をしている。チームとしての雰囲気が作れていない」との課題を挙げた。  団体戦は、いくら個々のメン […]
  • 東西南北2019年5月29日 東西南北  26日のデモで国民が金融活動管理審議会(COAF)をセルジオ・モロ法相の下に戻すよう訴えたため、上院が国民の支持するように変えようとしていたタイミングで、当のボウソナロ大統領が「変えてくれるな」との要求を行った。もっとも、同件は他の法案とセットになっているもので、それら全体の […]
  • ブラジル日本語の最高峰2019年5月29日 ブラジル日本語の最高峰  先日、ブラジル世界救世教の宣教本部竣工50周年の式典に参加させてもらったが、本部にいるブラジル人幹部や専従者らの日本人顔負けな日本語に舌を巻いた。  例えば、宮道マルコ・レゼンデ本部長。慶應義塾大学を卒業しており、言葉遣いも日本人そのものだし、日本語の資料もスラスラ読む。 […]