ホーム | ブラジル国内ニュース | 《ベネズエラ情勢》旅行などで取り残されたブラジル人、帰国の途に=元々の在住者で帰国を望むのは半数以下

《ベネズエラ情勢》旅行などで取り残されたブラジル人、帰国の途に=元々の在住者で帰国を望むのは半数以下

マドゥーロ体制から離反するベネズエラ軍人は日に日に増えてはいるが、まだ全体の1%にも満たない(参考画像・Antonio Cruz/Ag. Brasil)

マドゥーロ体制から離反するベネズエラ軍人は日に日に増えてはいるが、まだ全体の1%にも満たない(参考画像・Antonio Cruz/Ag. Brasil)

【既報関連】ベネズエラのニコラス・マドゥーロ大統領は26日、21日に閉鎖を宣言していたブラジルとの国境の部分的開放を許可。26日にはベネズエラ領内にいたブラジル人152人が帰国を果たしたと、27日付現地紙が報じた。
 152人の内、最初に帰国したのは、ベネズエラ国内で手術を受けていた患者9人と、付き添い人4人だった。患者の多くは美容整形手術を受けるために同国に赴いていた。また、トラックでベネズエラ領内にいた32人も帰国を許可された。トラック運転手32人の内、20人は27日にも帰国の可能性がある。
 26日に帰国が許可されたのは197人だが、24日夜にはギアナ高地のロライマ山でトレッキングをしていた25人の旅行者なども帰国を果たしている。
 ベネズエラのブラジル総領事館によると、ベネズエラ領内に住むブラジル人1万3千人の内、2千人に帰国の意思があるかどうかを質問するEメールを送ったところ、帰国を希望したのは半数以下の600人ほどだったという。
 ベネズエラ在住のブラジル人の7割以上は首都カラカスに、残りは同国内各地に住んでいる。
 在カラカス、ブラジル総領事館は26日、ベネズエラ在住のブラジル人に対し、各地で行われている抗議集会には十分注意し、不急不要の旅行は避ける事、また旅行者に対しては、陸路での入国を避ける事を喚起する文書を出した。

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