ホーム | ブラジル国内ニュース | 《ブラジル》デング熱=擬似症患者は昨年の2・5倍=サンパウロ州では感染患者が7倍に

《ブラジル》デング熱=擬似症患者は昨年の2・5倍=サンパウロ州では感染患者が7倍に

デング熱などを媒介するネッタイシマカ(Arquivo/Agência Brasil)

デング熱などを媒介するネッタイシマカ(Arquivo/Agência Brasil)

 ブラジル保健省が2月26日、2月2日までのデング熱擬似症患者は5万4777人で、昨年同期比149%増と発表したと同日付G1サイトが報じた。
 デング熱はネッタイシマカが媒介する病気の代表格で、ジカ熱は18%減って630人、チクングニア熱は51%減と報告される中、大幅な増加を見せている。擬似症患者5万4777人中、3万2821人は南東部で発生しているが、増加率が高いのは南部で、258人が1800人にと597・7%増えた。
 州別に見た増加率が高いのは、210人が3085人に増えたトカンチンス州と、1450人が1万7004人に増えたサンパウロ州だ。両州では同時点で1人ずつ死者が出ている。死者は、ゴイアス州でも2人、連邦直轄区でも1人出ている。
 ただし、サンパウロ州に関しては2月15日までの数字が1日付エスタード紙に掲載されており、擬似症患者4万270人、感染が確認された患者(感染患者)1万3472人、死者5人となっている。昨年同期の擬似症患者は1万5248人、感染患者は1952人、死者はゼロだから、感染患者数は605%増(7倍強)となる。
 サンパウロ州保健局によると、同州の感染患者は北部と北西部を中心に発生しており、二つの地域の8市を含む10での市の患者が、感染患者の66%を占めている。同地域での感染患者拡大は、州民の1・6%が感染した15年の流行がⅠ型かⅢ型のウイルスによるものだったのに、今年はⅡ型のウイルスによる感染が起きているためと見られている。デング熱ウイルスは4種あり、一度感染した人が別のウイルスに感染すると重症化し易い。
 感染患者が多い市と人数は、バウルー3510人、アンドラジーナ2234人、アララクアラ2035人、サンジョゼ・ド・リオ・プレット1723人、アグードス560人、サンジョアキン・ダ・バーラ460人、イプアン396人、パレスチナ331人など。最後の2市は人口2万人以下で、感染率が特に高い。
 州保健局は、サンジョゼ・ド・リオ・プレットとサンジョアキン・ダ・バーラで各2人、アララクアラでは1人が死亡としているが、アララクアラ市役所によると、2月10日に亡くなった66歳の男性は、3人目のデング熱の死者だという。
 また、デング熱が原因と疑われている死者も、バウルーの12人など、20人に上っている。

image_print

こちらの記事もどうぞ

  • サンパウロ州=デング熱で早くも死者=患者数は昨年同月の半分に2020年2月13日 サンパウロ州=デング熱で早くも死者=患者数は昨年同月の半分に  サンパウロ州保健局が8日、1月に感染が確認されたデング熱患者は1万890人おり、死者も2人出たと発表した。  死者が出たのは、内陸部のプレジデンテ・ヴェンセスラウ市とオズワルド・クルス市だ。  1月に感染が確認された患者の40%以上は、10市に集中している。内訳は […]
  • 夏場の感染症等に注意を!=デング熱や食中毒、熱中症2020年1月8日 夏場の感染症等に注意を!=デング熱や食中毒、熱中症  サンパウロ市保健局によると、サンパウロ市では2019年のデング熱患者が前年比2700%増え、1万6815人が罹患、内3人が死亡したと、6日付現地紙サイトが報じた。  デング熱やジカ熱、チクングニア熱など、蚊が媒介する病気、ヴィローゼと呼ばれるウイルス性感染症、熱中症 […]
  • デング熱=死者591人、14州で流行=今年の患者は去年の7倍2019年9月13日 デング熱=死者591人、14州で流行=今年の患者は去年の7倍  保健省が11日、8月24日現在のデング熱患者は143万9471人で、昨年同期の7倍(599・5%増)と発表したと11、12日付現地紙、サイトが報じた。  26州と連邦直轄区の内、昨年同期より患者が少ないのはアマパーとアマゾナスの2州だけ。患者が増えた25の自治体の内 […]
  • 《ブラジル》デング熱の死者昨年の倍超す=リオ州はチクングニアが深刻2019年6月25日 《ブラジル》デング熱の死者昨年の倍超す=リオ州はチクングニアが深刻  ブラジル保健省が、6月10日現在のデング熱の患者数は59万6380人で、死者数は366人に達したと発表したと24日付現地紙サイトが報じた。  同省によると、昨年同期のデング熱による死者は139人で、今年は2倍以上になっている。内188人(51・3%)は60歳以上だった。慢性 […]
  • リオ州でマヤロウイルス確認=チクングニア熱と誤診の可能性2019年5月24日 リオ州でマヤロウイルス確認=チクングニア熱と誤診の可能性  ブラジル北部や中西部でチクングニア熱などに似た症状の患者発生をもたらしていたマヤロウイルス(MAYV)が、リオ州で発見されたと16、17日付現地紙サイトなどが報じた。  MAYVはデング熱、チクングニア熱、ジカ熱などと同様、蚊が媒介。マヤロ熱という病気を引き起こす。 […]