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欧州で入国拒否のブラジル人急増=18年は17年の6割増し

 欧州連合(EU)内の国境管理を行うFrontexが6日、18年にEU諸国への入国を拒否されたブラジル人は4984人で、3086人だった17年より61・5%増えたと発表したと7日付ブラジル国内紙、サイトが報じた。
 この数字は、世界で7番目に多い。入国を拒否された人がブラジルより多かった国と人数は、ウクライナ5万7593人、ロシア2万5953人、アルバニア2万4546人、ベラルース7953人、セルビア7662人、モルドバ6368人だ。
 18年は、世界中で19万930人がEU諸国への入国を拒否された。ただし、全体としての入国拒否は4%増だったというから、ブラジル人の急増ぶりはダントツだ。
 Frontexによると、ブラジル人が入国を拒否された主な理由は、有効なビザや定住許可を持っていない事と、旅行の正当性や定住条件を満たしている事を証明できる書類の不備だったという。
 18年にEU諸国で拘束された不法移民の数は、前年より23%減った。この傾向は中東諸国からの不法移民が減った事が原因だが、ギリシャやスペインへの不法移民は減っていないという。
 両国以外で不法移民の数が減っていないのは、ラテンアメリカ諸国から飛行機で来る不法移民が多いポルトガルだ。同国に到着した不法移民が最も多いのはブラジルで、その数は17年の2倍に膨れ上がっていた。旅行者として入国したまま、不法滞在となるケースも増えているという。

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