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《ブラジル女子サッカー》=直近国際試合で7連敗=6月の女子W杯は望み薄?

苦戦の続くブラジル女子代表(Gregorio Fernandes / CBF)

苦戦の続くブラジル女子代表(Gregorio Fernandes / CBF)

 世界最高選手賞に6度も輝いたマルタを擁するサッカーのブラジル女子代表が、直近の国際試合では7連敗と苦しんでいる。

 2月末から今月初旬まで、アメリカで行われたシー・ビリーブス・カップで、イングランド、日本、アメリカに3連敗を喫し、ブラジル女子代表の昨年8月からの国際試合の連敗記録は7に伸びたと、9日付ブラジル国内紙が報じた。

 今年6月にはフランスで女子W杯、来年には東京五輪を控える女子代表監督の“ヴェダン”こと、オズワルド・アルヴァレス氏は、女子W杯でのブラジルは優勝候補ではないと認めている。

 「昔は女子W杯で優勝できる力のある国はせいぜい四つか五つ。でも今は日本、カナダ、ノルウェー、オーストラリア、フランス、イングランド、ドイツ…10カ国以上はある。ブラジルが胡坐をかいている内に世界各国はどんどん追い抜いて行った」と語る。

 ヴェダンが監督に就任したのは2017年の11月。通算成績は12勝1分8敗で、12勝のうち9勝は、世界的にみてレベルが高いとはいえない南米諸国相手にあげたものだ。

 ヴェダンは、若い世代の選手が育っていない現状を嘆き、「41歳のフォルミーガや、決して体調が万全ではないマルタに、シー・ビリーブス・カップの3試合も頼らざるを得なかった」と語る。

 ブラジル女子代表は2007年W杯で準優勝、2008年北京五輪でも銀メダルに輝いたが、6月にフランスで開催される女子W杯での優勝は難しいと、代表チームの統括スタッフも考えている。

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