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日系政治家運動が初会議=下本八郎元州議がよびかけ=昨年の落選受けて対策練る

会議の様子

 昨年の全国統一選挙で、聖州の日系社会と関係を持つ連邦下議、州議がことごとく落選した。この事態を打破すべく、下本八郎元聖州議は3月29日に日系政治家らを召集し、「日系政治家運動(Movimento  Politico Nikkei)」会議を文協ビルの県連会議室で行なった。今後は日系団体の代表者も交え、関係強化に努める意向だ。

 

 昨年の統一選挙の日系候補は、下院議員選で聖州では推定32人、聖州議員選は推定28人が上がった。そのうち当選したのは、キム・カタギリ連邦下議(DEM)、西川コロネウ聖州議(PSL)、マルシオ・ナカシマ聖州議(PDT)の3人のみ。パラナ州で当選した西森ルイス連邦下議(PR)と合わせ、連邦レベルは2人だけだ。

 「日系政治家運動」の会議には、70歳にして初めて当選した二世の西川聖州議も参加。ボウロナロ大統領のPSLに所属する同氏は、「私自身の得票数が多かったわけではないが、党の助けで当選できた」と語った。日本の安全や教育、健康などに言及し「私たちの祖先がいた日本には優れた能力がある。これらを活かし、私たちのコロニアのために働いていこう」と訴えた。

 羽藤ジョルジ聖市議は、「今回の選挙は、日系人だけじゃなく全ての候補者に衝撃を与えた」と表情を曇らせた。汚職などで問題が多く国民を失望させた結果、当時現職だった政治家の落選が相次いだ。羽藤聖市議は、政治家の仕事に国民の声が欠かせないと協調し、「皆が助けを必要としている事を知るべきだ」と意見を述べた。

 会議では日系団体の代表者を招くべきという意見が挙げられ、西本エリオ元聖州議は「日系団体と政治家がお互いを知り合うべきだ」と強調。「若手と知り合う機会なども設け、政治に参加してもらう機会を増やせれば」と提案した。

 同会議は6月14日、8月16日、11月22日にも継続して行う予定。下本元聖州議は、色々な問題提議が行なわれた事に手応えを感じたとし、「日系社会に政治家は必要な存在。力を合わせて社会をもっと強く出来れば」と語った。

 同会議には、西川聖州議、羽藤聖市議、西本元聖州議員、太田慶子連邦下議、太田正高聖市議、グアラチンゲタ市のレギス・ヤスムラ副市長ら6人と、飯星ワルテル元連邦下議代理の松山ジュリオ氏、野村アウレリオ市議代理の小園江オリンピオ氏、清水オリジオ氏が参加。野口泰在聖総領事と山田康夫県連会長も出席した。

 

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 ニッパキ紙によれば、日系政治家運動会議のとき、グアラチンゲタ市のレギス・ヤスムラ副市長は今後の会議について「ブラ・ブラ・ブラ(中身のないお喋り)だけは避けること」と指摘した。太田慶子元連邦下議もこの意見に同意し、「お互いを邪魔せず尊重し合い、意義のある意見を述べる必要がある」と強調した。キム・カタギリ下議がなぜ当選したかといえば、ブラジル社会全体にとって重要な問題の解決をアピールしたからでは。ならば日本的なよい政策をブラジル社会に導入する運動を、日系政治家が連携してブラジル社会に訴え、それを一般有権者が支持してくれれば票につながるのでは。何か汚職をなくすための日本的なアイデアがあれば、共感を呼べるかも。

 

 

 

 

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