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 ブラジル日系熟年クラブ連合会の会報『ブラジル老荘の友』3月号を見ていたら、「酉年会を終えて」(浜田照夫)という興味深い一文があった。モジ市の日系別荘の小高い丘にある通称「モジ箱根」の鶏魂碑の話だ。浜田夫妻が移住した当初、養鶏家の焼肉パーティに招待され、鶏肉にかぶりついたが歯が立たない。《肝心の肉が少なく、骨に皮がついているだけ》とか。しばらくすると事情が分かってきた。卵をたくさん産ませるために「強制換羽」をしていたらしい。これは卵を《産んで産んでこれ以上は無理と判断すると、餌を止め、水だけにする。羽が落ちてもう駄目となったところで、再び餌をやると、老鶏に再び羽が生えて卵を産み始める。これを何度か繰り返して、いよいよ駄目になったのをシュラスコにしていた》とか。酉年の人ならずとも、しっかりと鶏魂を慰霊したい気分になる話では。

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