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新天皇ご即位=これからどうなる令和ニッポン=聖市在住 駒形秀雄

令和における一般参賀(2019年5月4日、写真=江戸村のとくぞう)

令和における一般参賀(2019年5月4日、写真=江戸村のとくぞう)

 日本では5月1日に新しい(徳仁)天皇が即位され、元号も『令和』と変わり新しい時代が始まりました。
 私共、昭和、平成とそれぞれに波乱に富んだ時代を経て来たわけですが、さてこの『令和』とは一体、どのような時代になるのでしょうか。
 折りしも、日本も世界もAI(人口頭脳)の急速な展開、ますます拡大する富める人と貧しい人の差の拡大、利害相反する勢力による対立の激化など、世の中が急速に変わっています。
 「前世紀の教育」を受けた私達には理解できないような事柄も多く、この令和時代がなんだか手の届かないところに行ってしまうような感じさえ受けます。
 報道では令和新時代歓迎ムード一杯の様ですが、これからの日本はどのようになって行くのでしょう。海外に住む私達には利害もあり、祖国の盛衰は大いに気になるところです。これを機会に一緒に、これからの時代を考えてみましょう。

豊かな国日本

 5月、皇居前広場は新時代を寿ぎ、手に手に日の丸の旗を打ち振る国民の姿で満ち溢れていました。その国民の喜びの顔には、そのまま日本の平和と繁栄の姿が映されていました。
 直ぐ近くには近代高層ビルが立ち並び、キチンと整備されたオフィス街には身なりの良い人達が行き交っています。多くの人たちはフランス製のワインを飲み、イタリー製のチーズ、オーストラリア産の肉などうまい物を求めて金を使います。
 家に帰えれば昔はなかったエアコンが適温で迎えてくれます。このような生活スタイルは令和時代にも続くと思われます。なんだかんだといってもやはり日本は豊な国なのです。
 それを示すようなこんなお話しをご紹介しましょう。それはあるアメリカの有力機関が調べた報告書です。
 それによると、日本では、自分で自由に使える100万ドル以上のお金を持ってる人が300万人以上居るのだそうです。自由に使えるお金というのは、自分の住む家や店など資産を除いた本当の自由の『遊び金』だそうですから、これは驚きです。
 で、この投資用資金保有者の数は米国に次ぐ世界2位だそうで、人口では中国の10分の1にも満たない日本がGDP(国内総生産)では米国、中国に肩を並べて3位に付けているのです。
 その上、2020年には東京オリンピック、2025年には大阪万国博覧会と景気押し上げの行事も計画されていますから、このような活況は令和になっても暫くは続くものと思ってよいでしょう。

バラ色ばかりではない未来

 しかし、『月にむら雲 花には嵐』こんな幸せそうな令和の時代にももう、多くの波乱―リスクが予定されているのです。それは怪しげなオカルト予言ではなく、科学的分析に基ずく専門家の意見です。それは以下の様な=(1)人口の減少と老齢化、(2)大規模自然災害の発生=です。
(1)現在1億2千万人近い日本の人口は2048年頃には1億人を割るという推計があります。
 今までは物を作って売ればそれで食って行けたのですが、「物を作っても買ってくれる人が居ない」となったら、経済は回転せず、破綻します。その人口減少は既に始まっていますし、僻地の集落では住む人も居なくなって、部落ごと消滅するところも出ています。大都市以外では他人事ではないですよね。
 「なに、産めよ増やせよで、父ちゃん、母ちゃんがガンバレば人口なんて一辺に増えるさ」と言う楽天おじさんも居ましょう。ですが、今の1歳児の人口が30年後には、ほぼそのまま30歳人の人口になるのですから、現実は歴然、解決は簡単には行きません。
 更に、2025年には総人口の30%が65歳以上の人となり、働き手が減少。2035年には全国の住む人の居ない空き家が2千万戸となり、空家率は30%を超えるのです。何とも恐ろしい数字、予測です。
 一昔前までは自分のマイホームを持つことが大部分のサラリーマンの夢でしたが、こうなると家の値打ちも随分低くなったものですね。
(2)は自然災害=地震、ツナミ、火山噴火のリスクです。これまた大学、研究所などの専門家の知恵を絞った研究の結果なのですから、「神の国日本だ、そんなこと起きる訳ないよ」と簡単に片付ける訳には行きません。今までに指摘されている大きな災害は以下の3つがあります。
 A)富士山の大噴火=日本のシンボル富士山が大噴火してその火山灰などが地元、静岡、山梨はおろか、東京圏にまで降ってくるというのです。
 B)首都直下型地震=これは東京の地下を震源として『関東大地震級』の地震が起こるという研究です。東京圏には人口も密集しているし、交通網も集中していますから、一旦発生したら被害甚大、影響は計り知れないでしょう。
 C)南海トラフ地震= 太平洋岸の四国、中国地方を中心に起こるとされ、地震と共にツナミが予想されています。広い範囲が被災する大規模災害になる可能性大です。
 これらの大災害は2019年ころから2028年頃までに発生するとされており、冗談ではない、身近の問題です。自然災害は何時どのように起きるか予測が難しく、従って対応策も講じにくい事案です。(表―2)
 以上、詳しく述べだしたら限がなく、ここでの本題ではないので、この程度で止めます。が、「どうか我々の生きている間に起きないでくれ」と祈りたいところですね。

AI・技術革新の時代

 AI(人口頭脳)を始めとする科学技術の進歩、発展は目覚ましいものがあります。考えてみて下さい。30年前、平成時代が始まったころ、誰が今のようなスマホ(ケイタイ・コンピュータ)の出現、普及を予測したでしょうか?
 また、現在ではキケン、キツイなどの仕事はロボットが人間の何倍もの効率で処理していますし、昔は職人や熟練工のカンに頼っていた物作りも今はコンピュータ(NC)で数値化され、新卒の作業員でも同じ様なものを生産出来る様になっています。
 これからの令和時代にはAIの活躍する場がますます広まり、新技術の利用、普及が速いスピードで行われることになるでしょう。
 私達の身近でも、銀行でのお金の出し入れ、税金の申告支払い、運転免許証の更新など以前は現場に出向き人対人で対処していたものが現在は全て自宅のパソコンで処理する時代になりました。
 日本は明治の開国以来、外国から原料を入れてそれを自国で加工、付加価値つき製品にしてその輸出の収益で生活水準を上げてきました。昔は繊維、造船、などが幅をきかし、その後、家電、自動車などと技術を生かした高度加工品を輸出して来ました。しかし、これらの工業製品は同じ設備と技術指導さえあれば、どこの地域(発展途上国)でも製造出来るので、日本は後進国に追い上げられ、更に次の高度の製品、技術革新をしなければならなくなっています。
 今の日本では豊かさに慣れて、楽でたのしいことを仕事にしようとの風潮が増えました。それでTVなんかを見ていると、俳優とか漫才などの芸能人がもてはやされ、女の子に将来なりたい職業を聞くと、「歌手」「ダンサー」などが上位を占めています。でもね、社会が『売り家と唐様で書く三代目』になっては困ります。
 エンターテインメントの成立を後ろで支える人、生産や営業などでお金を稼ぐ人がいるから、その職業が成り立つことも知ってもらいたいですね。
 AIや技術革新が進めば、今まで人手に頼っていた仕事をNC機械やコンピュータが代替してくれ、人口減少に伴う労働力不足を解消してくれる可能性も大いにあります。プラスに評価したいところです。
 さて、私たち、昭和(平成)の人間は「何とかよりよい生活を」と苦しいなかをガンバッテ製品を作り、機械や自動車を作り、その販売の収益で日本国を良くし、世界に出しても恥ずかしくない社会を育てて来ました。でも今は戦済んで日は暮れての老輩、ちから及びません。
 今度は平成(令和)の人達の出番です。頭を使い、新しい技術をマスターして新製品、技術を産みだし、それで国を富ませ続けて貰いたいものです。
 そして経済発展を導き、世界に誇りうる『令和日本』を築き上げて貰いたいものです。==(ご意見はどうぞこちらへ=>hhkomagata@gmail.com

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