ホーム | ブラジル国内ニュース | 《ブラジル》14日 全国的だが腰砕けのゼネスト=州都などで交通機関に支障=予想より規模小さく限定的=社会保障制度改革への影響は?

《ブラジル》14日 全国的だが腰砕けのゼネスト=州都などで交通機関に支障=予想より規模小さく限定的=社会保障制度改革への影響は?

サンパウロ市地下鉄バラ・フンダ駅(Nacho Doce/Reuter)

サンパウロ市地下鉄バラ・フンダ駅(Nacho Doce/Reuter)

 14日、社会保障制度改革と教育費カットに反対するゼネストが全国規模で行われ、各地の交通機関などが麻痺する事態に襲われた。14日付現地サイトが報じている。

 サンパウロ市では、労組側が当初、「地下鉄、CPTM(都電)、SPトランス(バス)」は「24時間の全面スト」と宣言していたが、実際にはCPTM、SPトランスは100%運行した。
 地下鉄も完全に停止したのはモノレール線の15号線だけだったが、1、2、3号線は部分運行となったため、多くの市民の足に影響が出た。
 早朝の段階の地下鉄運行は、1号線がルス~サウーデ駅、2号線はヴィラ・マダレーナ~アウト・ド・イピランガ駅、3号線はマレシャル・デオドーロ~タツアペ駅の間に限られていた。運行する駅は時間の経過とともに徐々に増えていったが、市内中央部から離れた地区の居住者の足を中心に被害が出た。
 このため、同市郊外の居住者は、路線延長や増発を行ったバスを代替利用した。北部の人は1号線サンターナ駅まで延長したバスや、ツクルビー~コレイオス間の仮設路線、南部では1号線ジャバクアラ~パライゾ間の仮設路線を利用。東部の人は3号線のタツアペ駅やベレン駅、ドン・ペドロ・ターミナルに行くバスなどで乗り継いだ。
 また、幹線道路を閉鎖する抗議運動も各地で起こった。サンパウロ市では西部ヴィタル・ジョアン・ジアス大通りで自動車1台を焼き討ちするなどして、通行妨害による被害を拡大した。
 また、市中央部のジョアン・ジアス大通りや南部ピラポリーニャ大通りではデモ隊がバリケードを設置。市中央部の5月23日大通りでは、午前7時にデモ隊がタイヤに放火し、2車線の通行を封鎖。解除されるまでに1時間30分かかった。
 この日は銀行や教育機関もスト参加を宣言していたが、銀行は支店単位の参加に止まった。サンパウロ州教育局によると、州立校でストに参加した教職員は8・9%で、通常通りに授業を行った学校が多かったという。
 一方、リオ市の交通機関は通常通りに運転したが、ニテロイ市では、道路を封鎖した学生や教師が道をあけようとしないのに腹を立てた運転手が車で突っ込み、教師2人と学生3人をはねる事件も起きた。
 ミナス・ジェライス州ベロ・オリゾンテでは地下鉄の運行が終日中止になった。ペルナンブッコ州レシフェでも地下鉄はピーク時と午後4時以降のみ運行。リオ・グランデ・ド・スウ州ポルト・アレグレの地下鉄も午前中運行しなかった。
 また、ブラジリアやバイア州サルバドールではバスが100%、パラナ州クリチーバでは95%が運行しなかった。

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