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【日本移民の日2019】人気の金融系YouTuber紹介=無料動画で学ぶ節約術や投資のコツ=「収入以上に使わない」のが秘訣?

アルクーリ氏の動画の中でも一番の人気作で、331万回も視聴されている「どうやって32歳で億万長者になったか」

アルクーリ氏の動画の中でも一番の人気作で、331万回も視聴されている「どうやって32歳で億万長者になったか」

 今や多くのインターネットユーザーに圧倒的に支持されている動画共有サービスYouTube。2005年にアメリカ人の若者が「ホームパーティーで撮影した映像を仲間内で共有したい」との思いで作ったYouTubeは、瞬く間に世界中から支持を得て、今ではTVを脅かすほどの存在になっている。
 TV局が番組を制作して放送するには大きなコストがかかるが、YouTubeに動画を投稿することは、スマートフォンがあれば誰にでもできる。
 動画の内容は基本的に制限がない。旅行ガイドや料理ガイド、歴史や文化を紹介する教養動画から、笑いのセンスにあふれたミニドラマ、人気のテレビゲームを巧みにプレーして、必勝法を伝授する動画まで存在する。
 役に立つものや興味深いものが多いが、中には“おふざけ”や悪戯を投稿し、公序良俗に反するか反しないか判断が難しいものもゼロではない。
 TV番組のように放送時間に縛られないし、録画の必要もない。有料チャンネルのように月々お金を払う必要も基本的に無い。ノート型パソコンやスマートフォンで、手軽に視聴できる便利さも嬉しい。
 そんなYouTubeチャンネルの種類の中から、「金融情報」「節約の知恵」「投資のコツ」などを紹介するジャンルに絞って紹介していく。

「Me Poupe」

登録者が358万人もいるアルクーリ氏のYouTubeチャンネル「ME POUPE!」

登録者が358万人もいるアルクーリ氏のYouTubeチャンネル「ME POUPE!」

 数ある伯国の金融情報系YouTubeチャンネルの中で、最も人気が高く、チャンネル登録者数が358万人に達しているのが、ナターリア・アルクーリ氏の「Me Poupe」(「勘弁してよ」の意味)だ。
 「チャンネル登録」は、新作動画が投稿されたら自動的に知らさせる仕組みで、これにもお金がかからない。
 元SBT、レコルデ局のアナウンサーだった彼女が2017年に始めたMe Poupeは、財テク系YouTubeの先駆けとして評価されてきた。
 彼女はジャーナリストとしての経験から、一般の人々が余りにもお金について無知であることに問題意識を持っていた。さらに、彼女たちが交際相手や夫に経済的に依存すると、別れたくなっても離れられずにいることに忸怩たる思いをもっていた。だから「依存しないためには女性の経済的自立が不可欠」と考え、自立の仕方を教えるためにこのYouTubeを始めた。
 内容は「節約の技術、心構え」といった身近なものから、「旅行や家電製品など、大きな買い物をする際のお得な方法」、「国債や株式、不動産など、どのような投資を行えばよいかのガイド」や「企業家や投資家へのインタビュー」まで様々だ。
 YouTubeは簡単に撮影できる分、少々素人っぽさが残る映像が多い。だが元々プロの女性アナウンサーとしてTV番組を作っていたアルクーリ氏は、ノウハウも持っており、スタッフにも恵まれ、「いかにも玄人による映像」との印象を与え、見ている人を飽きさせない。
 YouTubeが好評で本(タイトルも『Me Poupe』)も出している彼女は、「『お金にこだわるのは、はしたないこと、卑しいこと。人前でお金の話をするのは恥ずかしいこと』という思い込みこそが問題の元凶。堂々とお金の話をして、お金に関する知識を得るべし」と説く。

「Rafael Seabra」

37万回も視聴されているラファエル・セアブラ氏の人気動画「貧乏人の7つの間違い」

37万回も視聴されているラファエル・セアブラ氏の人気動画「貧乏人の7つの間違い」

 Me Poupeほどの登録者数ではないが、18万4千人が登録しているラファエル・セアブラ氏の「Rafael Seabra」も良質な内容を提供していると評判だ。
 同氏は「経済的に豊かになるためには、今いくらあなたが稼いでいるかが重要なのではなく、お金に対する考え方を変えることが重要」と語る。
 アルクーリ氏、セアブラ氏に限らず、伯国人の金融系、経済系、投資系YouTuberは口を揃えて、「まずは自分が何に使っているか、ちゃんと全て書き出すこと。そして支出を管理して、稼いでいる以上に消費してはいけない」と語る。
 あまりに当たり前すぎて、「これが秘訣」と言われても納得できないかもしれないが、伯国は短期的な欲望を我慢できない人が多く、クレジット払いやリボ払い(ロタチーボ)、シェッキ・エスペシアルなどに安易に手を出し、高利の返済に苦しむ人が少なくない。
 アルクーリ氏は、「『どこそこで何々を買おう』という目的意識が無く、たまたま外出先で目にして『欲しいわ』となり、買ってしまうのは愚の骨頂」と語る。
 一度時間を置いて考えて、それでも欲しければ買えば良い。その手順を踏むことで多くの無駄な買い物が防げる。そして投資に回せる資金も増えると説く。
 また、多くの金融系YouTuberは、「一番安易な銀行の貯蓄預金(ポウパンサ)に預けっぱなしな人がまだまだ多い。だが、ポウパンサの利率(経済基本金利の70%+参考金利)は、インフレによる物価上昇率とほぼ同じ。額面だけ増えても、実質的に増えているとは言えない。場合によっては目減りしている可能性もある」と呼びかけている。

行き着くところは国債か

 投資知識の少ない人でも、リスクが低く、ポウパンサよりは利回りもよいと紹介されるのが国債(TESOURO)だ。
 ただし、国債にも、経済基本金利(Selic)連動型や、広範囲消費者物価指数(IPCA)連動型などの種類があり、CORRETORと呼ばれる仲介会社によって手数料も違うなど、注意が必要なことを各動画は解説している。
 金融系YouTubeはほとんどの場合、「ここのCORRETORで、このTESOUROを買いましょう」と直接的に勧めてはいない。逆にそうした物言いのYouTubeは、CORRETORから紹介料を受け取っている可能性があり要注意だ。
 ラファエル・セアブラ氏も、「『いったい何に投資すれば良いかをはっきり言ってほしい。言うとおりにするから』などと何度も聞かれましたが、それを言う訳にはいきません。日々の仕事に関係している分野で、他の人より勉強していて知識があるところに投資することから考えてみてはいかが」と勧めている。
 アルクーリ氏は「一部の人にはケチとも言われた。でも自分には経済的自由を得る、お金のために嫌なことをしないですむ状態になるという目的があった。いつまでに、何を達成したくて、いくら貯める(または投資で作る)とした明確な目標も大切。その後は自分を律して目標に進んでいくこと」と語っている。

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