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移民の日=サンゴンサロで慰霊ミサ=「生きるために出発した日」

ミサの出席者らが聖体を拝領する様子

ミサの出席者らが聖体を拝領する様子

 今年もブラジル日本文化福祉協会(石川レナト会長)主催の先駆者慰霊ミサが午前8時から、聖市のサンゴンサロ教会で行われ、約80人が出席し、先人たちへの感謝と哀悼の意を捧げた。
 ミサは、主司式司祭の松尾繁詞(しげし)神父(86、長崎県)によって粛々と進行。聖書の一節の紹介や、「あわれみの賛歌」「アレルヤ唱」等の聖歌を一斉唱和した。
 松尾神父は、日本人が伯国に降り立った「移民の日」を大切にする理由を「日本人が生きるために、自由と豊かな人生を求めて出発した日だからです」と説明。

松本ヨランダさんと友人

松本ヨランダさんと友人

 近年感動した話として、日本の農学専門家・遠山正瑛(せいえい)氏が1991年に中国のクブチ砂漠で緑化事業を行った実話を紹介。当初は地元民に冷遇されながらも緑を蘇らせた。「彼は慈悲深い父のように、人々が幸せになることだけを望んでこれを成し遂げた。移民がこの国に溶け合い、国のために生きれば同じ事ができる」と説いた。
 各日系団体代表者らが共同祈願で登壇し、参列者らが聖体拝領を受けた。閉祭の歌「ありがとう」を合唱し、ミサを締めくくった。
 同教会のミサにいつも参加しているという松本ヨランダさん(75、二世)は「いつも時間が合わなくて、移民の日のミサには初めて来た。歌の練習から参加したのよ」と微笑む。今回参加した理由を「年齢を重ねると親のことを思い出す。父は生きていたらちょうど111歳。だから父のことを考えた」とし、参加した感想は「自分は日本人だな、と思った。先人の方々のお陰で自分たちはここにいられる」と語り、手を合わせた。

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