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中平マリコさん、16年目=コロニアを愛し歌い続ける

中平さん(左から2番目)ら

 04年から毎年来伯し、日伯文化交流や東日本大震災の復興支援、ブラジル日本文化福祉協会ビルの文化ホール支援のために、各地で公演を行ってきた歌手の中平マリコさん(61、大阪府)。5月16日に来伯し、すでに日本祭りなどコロニア各地のイベントで歌声を披露した。今年も10月上旬まで滞在して活動を行う予定だ。
 中平さんは自費で毎年来伯し、各地でイベントに参加。販売したCDの収益は日系福祉団体に寄付している。日本でもコンサートや老人ホームの訪問を通して、ブラジル日本移民の歴史を伝える活動を行っている。
 今年も9月1日には文協主催「第5回さぁ~始めよう」を文協大講堂で開催する。同イベントは、文協地下の文化ホールの設営資金を支援するために16年から開催。花柳金龍会による日本舞踊、斉藤悟氏の琉球舞踊、ブラジル健康体操協会のステージなど豪華演芸が繰り広げられる。
 文化ホールは移民史料館と共に、日本の衣食住などの文化を紹介する目的で設けられ、5月末の「第13回文化祭り」でも使用された。だが完成には至っていない。
 中平さんは16年に完成が遅れていることを知り「先人の開拓の歴史を伝える手伝いがしたい」と思い立った。「日系人でもない自分が出しゃばって良いのか」と、一ヵ月間悩んだが、「自分が好かれるために活動するのではなく、先人の行いへの尊敬を守り継ぐためだ」と活動に踏みきった。
 過去4回の「さぁ~始めよう」では、計20万レアル以上の寄付金を集めた。
 中平さんは左肩に障がいを抱え、過去には手術も余儀なくされた。「またブラジルに来てコロニアの皆と会いたい、歌を届けたい」という一心で乗り越えたという。
 「今年もどこかでお会いしましょう!」と中平さんは笑顔で力強く呼びかけた。


□関連コラム□大耳小耳

 中平マリコさんが初来伯した頃、ステージで童謡「さくらさくら」を披露したところ、古くから伝わる日本の楽曲を聞けたことに感動し、手を合わせて拝む観客がいたそう。「日本に帰りたくても叶わない人もいる。そんな人の心に日本の歌を届けたい」、中平さんはそう真剣な様子で語った。中平さんのような志をもった日本人が今後もっとブラジルを訪れることを願いたいところ。

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