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絵本「私のアマゾン」刊行=陣内すまさんが民話や料理紹介

『私のアマゾン』の表紙絵

 アマゾナス州マナウス市在住の陣内すまさん(本名・陣内節子さん)が、アマゾンに関する絵本「大蛇の住む森 私のアマゾン」を日本の啓正社から刊行した。アマゾンで50年生活する陣内さんが、アマゾン川の魚や料理、民話などをまとめ、絵は画家の故・ヴァン・ペレイラさんが担当している。
 陣内さんが絵本の作成を企画したのは2年前。「アマゾンの段々と失われていく『森と水の世界』を日本の人達にも知ってほしい」と思い、元インディオの血筋を持つ画家のペレイラさんが描いた絵で絵本を作り始めた。ペレイラさんは、陣内さんが1992年に出版した「ガラシとクルピラ」でも絵を担当している。
 表紙には、アマゾンの民話からスクリ(大蛇)がバクに絡みついているシーンが描かれている。前半には写真と絵を使って、「ピラルク」「ピラニア」「タンバキ」等のアマゾンの魚と料理を紹介。
 後半には、アマゾンの民話が収録されている。綺麗な声で歌う鳥ウイラプルーの有名な愛の物語「ウイラプルー」、マウエスのインディオ部落にいた、守り神の少年の逸話「ガラナ」など、10編の興味深い内容が目白押しだ。
 限定20冊。価格は一冊135レアル。サンパウロ市リベルダーデ区の高野書店で来週中に販売を開始する予定。問合せは陣内さん(メールアドレス=setsuko@atstur.com)まで。

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