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《ブラジル、サレス環境相》「『世界のアマゾン』は世迷言。領土内のことは自国で決定」と発言=所属政党からも批判の声

リカルド・サレス環境相(Lula Marques)

 【既報関連】リカルド・サレス環境相(Novo)は、24日付エスタード紙のインタビューで、ブラジルの環境保護政策に世界中からの批判が集中していることについて、「ブラジル領内のことはブラジルの主権で決める。アマゾン保護に関しても、経済的要因と天秤にかける」と言い切った。
 同環境相は、「アマゾンには2千万人が住んでおり、住民の生活環境は著しく悪い。『森は豊か。森を守れ』とだけ主張して、そこに住む人々の生活レベルが低いままではしょうがない。環境保護と経済発展を両立させるのがブラジル政府の役目だ」と語った。
 同環境相は、「世界からの批判が高まっているが、その一部は誤解に基づいて発生している。これは間違いない。ブラジル政府の方針に不満を持つ環境団体や非政府団体(NGO)が煽っている」とボウソナロ大統領(社会自由党・PSL)の立場を踏襲した。
 また、フランスのマクロン大統領が「アマゾンの危機は世界の危機」とし、アマゾン問題をG7首脳会議の主要議題に挙げたことに対しては、「マクロン大統領はアマゾンの問題を大げさに騒ぐことで、自分の環境政策の失点を隠そうとしている。フランスだって、パリ協定の二酸化炭素排出量削減協定を守れていない」と批判した。
 「アマゾンは人類全体の財産」と、世界中で声が上がっていることには、「アマゾンはブラジルのもの。『世界のもの』との物言いは世迷言。我々がアマゾン保護政策を決める。関心を持つのはウェルカムだが、主権はブラジルにあることを忘れないでもらいたい」とした。
 こうしたサレス環境相の態度に対し、環境相と同じ政党Novo所属のリオ州議会議員、シコン・ブリョンエス氏は、25日、「24日に党の倫理委員会に対し、サレス環境相の除名の是非の検討、および、結論が出るまでの間、同環境相を一時的に党員資格停止処分にすることを要請した」とツイートした。
 ブリョンエス州議員は、「サレス環境相の発言はNovoの環境政策と相容れず、環境相の不適切な振る舞いと、党の看板に泥を塗るような行為が続いていることが、要請の理由」とツイートした。
 同州議員は、今年5月に党内で決議された「党が正式に推薦していないのに入閣した人物は、党を離れるべし」とした内部規定の再解釈も求めたとした。サレス環境相が党に留まっていることに異議を唱えたものだ。
 Novoは、ブリョンエス州議による25日のツイートに関するコメントは発表していないが、22日には、サレス氏を党として環境相に推薦したことはなく、同相による環境省の運営に、党は一切関与していないとの声明を発表している。

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