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《ブラジル》黄色い9月=青少年の自殺を防ごう!=サンパウロ市ではうつに関する企画も

自殺を思いとどまるよう呼びかけるプレートを掲げる「黄色い9月」の活動への参加者達(Arquivo/Agência Brasil)

 保健省が8月29日、9月は自殺予防月間であり、青少年の生活や精神面の健康に特に注意を払うよう呼びかけたと同日付ニュースサイトが報じた。ブラジルでは例年、9月には黄色いリボンを飾り、自殺予防を叫んでいる。
 ルイス・マンデッタ保健相は、青少年の自殺増加は世界的な傾向でブラジルも例外ではないが、ブラジルの青少年はインターネットに接続している時間が長く、現実世界での緊張やフラストレーションへの対応が難しくなっていると語った。
 また、インターネットに熱中していると社会との繋がりが希薄になり、不安などが高まる上、ソーシャルネットワークサービスにより、自虐行為やいじめなどに関する情報の渦に巻き込まれる可能性も警告した。
 また、自殺や、うつ病などの精神面の健康に関するテーマはどの年齢でも適切に扱われるべきとし、教育現場との協力の必要性も説いた。
 他方、9月2日付ニュースサイトはうつ病に関する警告記事を掲載。薬品会社Upjohnがブラジル感情障害患者と家族、友人協会(Abrata)や生命の価値回復センター(CVV)、音楽家やスポーツ選手などと協力して行うキャンペーンでは、うつ病に関する啓蒙活動と共に、うつ病患者へのケアを提供する。キャンペーンのシンボルは、太陽に向かって花を咲かすとされる「ひまわり」だ。

うつ病は青少年が自殺に至った原因の第4位を占めている(Marcelo Camargo/Agência Brasil)

 うつ病患者の出会う困難や偏見、治療は時間がかかる事などを知ってもらい、自殺予防にも繋げるための試みはインターネット上や路上で行われる。また、世界自殺予防デーの10日以降、14日まで、2千本のひまわりを使った120平米の迷路をサンパウロ市のラルゴ・ダ・バタタに設営。うつ病患者の日常の一部を体験してもらう企画も行う。
 ブラジルのうつ病患者は人口の5・8%。この比率は世界平均の4・4%を上回り、ラ米最高だ。また、10~19歳の青少年の自殺率は06~15年に24%上昇。46分に1人が自殺している。
 Upjohnによれば、自殺者の9割は精神面や感情面の障害を患っており、自殺者の36%はうつ病に苦しんでいたという。うつ病は青少年が自殺に至った原因の4番目。ブラジルでは、15~29歳の青少年の死因の第4位を自殺が占めている。

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