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ブラジルでも20州で環境デモ=大統領の国連演説への反応は

20日のパウリスタ大通りでの環境デモ(Roberto Parizotti)

 「国境を超え、気候変動を止めよう」と、20日に行われた「グローバル気候マーチ」はブラジルでも多くの共感者を得、少なくとも20州で気候変動やアマゾンの開発、森林火災に抗議する活動が行われたと20、21日付ブラジル国内紙が報じた。世界では150カ国が参加したとされるデモは、温室効果ガス排出量を減らして、温暖化を食い止めようというものだ。
 サンパウロ市パウリスタ大通りで行われたデモの場合、「グローバル気候デモ」の横断幕を始め、「我々は地球を破壊している」「第2の地球はない(地球には代替案はない)」「起きよ、ボウソナロ」「命は経済より重い」「明日がないなら、勉強する事に意味はあるのか? 今、明日のために戦え」「アマゾンがなくては気候も守れない」などと書いたプラカードを手に行進を行った。「気候変動」の言葉と共に、「アマゾン」「森林伐採」「森林火災」といった言葉が多いのは、ブラジルでのデモの特徴だ。
 また、デモ当日、ボウソナロ大統領は、法定アマゾンでの森林伐採・火災対策としての軍派遣を10月24日まで延長する大統領令も出した。アマゾンへの軍派遣を含む大統領令は8月23日に出されたが、派遣期間を過ぎても森林伐採や森林火災が(収束)していない事を示している。
 その事を示す一例は、マット・グロッソ州の先住民保護区で起きた、グアジャジャラ族による違法伐採者捕獲事件だ。真夜中頃、部落から約30キロの地点で重機類の騒音を聞いた部族の男性6人が、武装して街道で待ち伏せ、切り出した木材を載せたトラックと伐採者を一網打尽にすると、数百キロ先の警察署に突き出したという。同様の問題はマラニョン州その他でも起きている。

22日にパウリスタ大通りで起きた、農牧業者による森林火災増加に抗議するデモ(Roberto Parizotti)

 法定アマゾンの森林伐採や森林火災の増加が国際的に知れ渡り、国際的な批判が高まったのは8月だ。22、23日付ブラジル国内紙によると、ボウソナロ大統領は主要7カ国首脳会談後、森林火災対策などを打ち出しただけでなく、24日の国連総会での演説でも、ブラジルが環境保護をないがしろにしている訳ではないと主張する意向だ。リカルド・サレス環境相も国際批判はいわれなき事と強調しているが、20日には、ボウソナロ大統領が軍政時代以降、最大級のアマゾン開発計画を立てていたと伝えるジ・インターセプトの報道が流れるなど、現政権を取り巻く環境は厳しいものがある。
 また、22日には、サンパウロ市パウリスタ大通りで、アマゾンの森林火災の原因の80%を占める農牧業者による焼畑に抗議するデモも行われた。

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