サンパウロ州の連邦検察と連邦警察は3日、国内最大の独立投資系銀行BTGパクチュアルのシニアパートナー、アンドレ・エステヴェス氏の不正を摘発する作戦を行った。エステヴェス氏は通貨政策委員会(Copom)が決める経済基本金利(Selic)に関する情報を事前に知り、2010~12年に多額の益を得たという。4日付現地紙が報じている。
「エストレラ・カデンテ」と題された作戦は、ルーラ、ジウマ政権の元閣僚アントニオ・パロッシ氏の報奨付供述に基づくもので、サンパウロ市内のBTG本社などが家宅捜索を受けた。エステヴェス氏は8月にも、ペトロブラスの石油採掘船疑惑で家宅捜索を受けている。