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《ブラジル》マナウス市=銃撃戦で犯罪者17人射殺=軍警や軍警車両には被害なし

軍警が病院前で見せた火器(30日付G1サイトの記事の一部)

 アマゾナス州州都のマナウス市で、軍警と麻薬密売者達の間で銃撃戦が起き、犯罪者17人が射殺された。
 軍警は29日夜、武装した犯罪者約50人が箱型トラックで同市南部のJBシウヴァと呼ばれる路地に向かっているとの通報を受けた。警察によると、このグループは同地域の麻薬取引を独占するために、ライバルの犯罪者グループを一掃しようとしていたという。
 犯罪者グループの追跡は、29日の午後10時45分から始まり、30日午前3時まで続いた。
 軍警によると、追跡には特殊部隊も参加。犯罪者グループとの銃撃戦は3回起きており、大半の犯罪者は逃走したが、17人が負傷した。被弾した犯罪者17人は二つの病院に運ばれたが、全員の死亡が確認された。17人の遺体は、30日午前中に法医学研究所に運ばれた。
 軍警達は病院の前で、被弾した犯罪者達が所持していた火器17丁(ライフルが1丁、残りは回転銃と拳銃)を見せ、犯罪者達が武装していた事を強調。押収された火器と大量の銃弾は全て殺人課に運ばれた。
 軍警司令官は、軍警側も銃弾がかすめて軽傷を負ったが、被弾した警官はゼロと発表。軍警車両も銃弾は浴びなかった。
 17人の死者の内、午後5時までに身元が判明したのは17歳の少年1人だけだ。30日朝、法医学研究所に来た少年の叔父によると、少年は2年前に麻薬に手を出し始め、家族や親族が犯罪集団から離れろと繰り返し忠告していたが、その甲斐もなく、事件に巻き込まれたという。

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