ホーム | コラム | 樹海 | コーヴァスの癌でサンパウロ市市長選はどうなる?

コーヴァスの癌でサンパウロ市市長選はどうなる?

コーヴァス市長(Gilberto Marques/Governpo de Sao Paulo)

 サンパウロ市市長のブルーノ・コーヴァス氏が癌を煩っていることがわかった。まだ39歳の若さでそんな大病になること自体、かなり驚きだが、これはサンパウロ州政界、そして所属の民主社会党(PSDB)にとって、予想だにしない衝撃だったに違いない▼それは同氏が、PSDBにとって手塩にかけて育てたい政治家であるためだ。同氏の祖父はマリオ・コーヴァス氏。過去にサンパウロ市市長、サンパウロ州知事を歴任し、PSDBの創設者のひとり。民政復帰後の大統領選でPSDBの大統領候補になったのもこの人だ。2001年に任期中に癌でこの世を去ったことで印象に残っている人も少なくない。PSDBの創設時の主要政治家で子孫で、目立つ政治家がいるのはコーヴァス家くらい。ブルーノ氏はその中で最大の有望株だ。その人に病魔が襲ったのだから、党の古株の関係者や支持者は気が気ではないだろう

コンテンツの残りを閲覧するにはログインが必要です。 お願い . あなたは会員ですか ? 会員について