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東西南北

 三男エドゥアルド氏がAI5発言で政界、司法界から総スカンを食い、ボルソナロ大統領も、マリエレ元リオ市議殺害事件関与の疑いが晴れたと思いきや、矛盾点が続々と報道されるなど、今週は散々だったボルソナロ一家。それに追い討ちをかけるかのような行動がウルグアイでも起きた。決選投票に進んだ大統領候補のラカージェ・ポウ氏が、ボルソナロ大統領に対し、「決選投票では私を支持しないでくれ」と願う発言を行ったことだ。先日大統領選が行われたアルゼンチンでは、マウリシオ・マクリ氏の支持率が、ボルソナロ氏の支持を受けた途端に急落しており、最終的に敗れている。決選投票は24日だが果たして?
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 10月30日に逮捕されていた、夫婦共に元リオ州知事のアントニー・ガロチーニョ氏とロジーニャ氏が、翌日に早速釈放された。ガロチーニョ氏にとっては5度目、ロジーニャ氏にとっては3度目の逮捕はたった1日で終わった。釈放となったのは人身保護令が出たからだが、出したのは最高裁のジウマール・メンデス判事。もはや「大物政治家の釈放の裏にこの人あり」的なイメージが定着しているが、本人はそれでよいのだろうか。
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 明日3日と10日は、この時期毎年恒例の国家高等試験(ENEM)が行われる。昨年のこの試験では、ボルソナロ大統領を揶揄したのではないかと本人自身から指摘された設問もあったが、同大統領の政権がはじまって以降、最初のENEMは一体どのような感じとなるか。いずれにせよ、全国の受験生の将来がかかる試験。受験生の健闘を祈りたい。

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